国語の点数が徐々に上がってきました。
中学3年の娘は国語が苦手です。
学校の定期テストは授業で扱っている文章なのでそれなりに点数が取れます。
しかしながら、塾の模試テストなどになると、初見の文章を読まないといけないので、点数が下がる傾向にありました。
けれども、授業毎に読解の練習はしますし、それなりに様々な問題に当って練習しているはず。
なぜ、模試テストの点数が上がらないのか、私は非常に謎だったのです。
それが、ちょうど夏頃、その謎の理由が分かったのです。
それは、模試テストの分量が、テスト時間に対してあまりにも多く、時間が足りていないことが原因だということでした。
これって、別に国語だけの話ではなく、実は英語が苦手な人も読解が間に合わないとか、数学で点数が上がらない人も計算速度が遅いとか、そのような教科単元の話ではない部分が原因の人って結構多いと思うんですよね。
学校の先生も、塾の先生も、子どもが模試テストを解いている速度や順番、読むスピードまでは見ていないですから。
ある時、それを私が気付きました。
なぜそう思ったのかというと、模試テストの大問の数とテストの時間があまりにもアンバランスなのでは?って思ったからです。
案の定、娘に確認してみると、本人はその解き方が正しいと思ってやっているのですが、素人の私からすると、時間の使い方があまりにも無駄が多いのではないか?って思ったのです。
■設問内容を一時保管する解き方
国語のテストは、テスト時間が45分だとすると、大問が5問あると、それぞれの大問の時間配分って大切です。
娘がいつも受けている国語の場合、大問1が漢字、大問2が文法問題、大問3が論説文、大問4が小説、大問5が古文という感じになっています。
テスト時間が45分だと、娘に確認した時間配分だと、最初に大問1と2と5で15分、次に大問3が15分、最後に大問4が15分というのがギリギリの解き方です。
できれば、最初の大問1と2と5で12~13分くらいで終わらせることができれば、現代文に取れる時間が増えるという想いがあるみたいです。
それを聞いて思ったのが、例えば、大問3が15分だけれど、この大問3の中に小問はいくつあるのか?って話です。
実のところ、小問は8問くらいあるみたいです。
それも選択肢問題だけでなく、抜き出し問題や補充問題もあるので、記述も必要になってきます。
それらの8問、課題分を読む時間を含めて15分なのですから、ハッキリ言って読み方をミスすると大幅に点数が落ちるなと感じたのです。
もっと詳しく解き方を聞いてみると、例えば、傍線Aが引いてある箇所に当たると、それを問題にしている設問に行って、その問題を解くということをやっているみたいです。
娘の場合、課題分を全部読まないで、傍線に当たったらその設問を解くという形式を取っていました。
そこで、私が質問したのは、「ここまで読んできた中に正解がなかったどうするの?」
娘の回答は、「無かったら、続きを読んで、途中で見つけたら解答する」ってことらしいのです。
これって、正解がない可能性のところを一生懸命考えているってことで、15分で8問程度も解かないといけないのに、この30秒や1分って無駄じゃないのか?って思ったのです。
そこで、私が提案したのは、まずは設問を読んで、頭の中に一時保管しておき、課題文を読みながら解答を探すというやり方です。
これで無駄は最小限に抑えられるので、無駄な時間が減ると考えました。
それが夏頃に私が提案した国語の解き方です。
設問の一時保管って結構疲れるみたいで、娘は大変そうでしたが、その方が点数は上がりそうな雰囲気なのは、家での勉強中にも感じていました。
■記述設問が多いと使いにくい?
結果、11月に塾の模試テストを受けましたが、これまでのよりも15点ほど上がっていました。
これまでは50点を切って40点台になることも多かったのですが、今回、このような解き方をすることで、64点まで上がったということです。
解き方を少し変えることで、点数が上がるというのは発見だと思います。
人それぞれ解き方は違いますし、読解のスピードも、癖もあると思うので、このやり方が必ずしも当たるとは限りませんが、点数が伸び悩んでいる人は試してみるべき方法の一つだと思います。
ところで、入試過去問も最近は解いているのですが、この解き方だとかなりキツイみたいです。
というのも、テスト時間は50で若干長いのですが、大問の数が2問や3問と少なく、その分、設問で記述形式のものが増えるからという理由です。
入試問題の場合は、設問を頭にいれて、課題分を読むよりも、読み進めながら傍線周辺から回答を探す方が点数は取れるみたいです。
まあ、この辺りも、テストの形式によって微調整が必要ってことですね。
そういう意味でも、過去問をやるというのは、解き方を分析する意味でもやる価値があるということです。