本日は、馬渕教室の第5回公開テストの日でした。
いつもなら自己採点をして、自己採点結果を公開しているのですが、今回は自己採点を実施しません。
その理由はいろいろあるんですが、大きく言うと、「自己採点をしている時間があったら定期テストの勉強を進めてほしいから」です。
自己採点なんて数分で終わるでしょ?ってツッコミが聞こえてきそうですが、実はですね、自己採点だけで終わらないのが公開テストなんですよね。
いつも、自己採点が終わって、その結果を基に話をしてしまいます。
それがいつも1時間くらいは最低でも話をしているということです。
公開テストが思うどおりの結果がでるなんて本当に稀と言いますか、中3になってからはあり得ないので、毎回、何かと注意もしますし、議論もすることになります。
この時間が無駄と言うか、そんな時間があれば定期テストの勉強をした方が効率は良いので、今回は自己採点無しってことにしました。
言っても、2週間後には成績が返ってきますからね。
定期テストの直前は塾に行かないので、おそらく、定期テストが終わったら返却があると思います。
結果を見ての講評はそれからでも十分でしょう。
■公開テストと入試問題の違い
最近、思ってきたことがあります。
それは、高校入試の過去問をやっていると、馬渕教室の公開テストってやはり総合的と言いますか、ちょっと離れているんですよね。
もちろん、各府県の高校を前提にしていますし、そもそも高校入試というよりも、クラス分けの要素が強いので、高校入試とは一線を画していると思いますが、それにしても、あまりにも入試問題とかけ離れているなと思っています。
娘の場合、今は、公立高校のトップ校と私立の附属校の過去問をやっていますが、あまりにも公開テストと違い過ぎて驚いています。
ざっくりいうと、まず、時間が違うんですよね。
公開テストは英国数が40分、理社が35分ですが、入試では英国数は50分のところが多く、理社は40分もしくは50分という感じです。
公開テストって圧倒的に時間勝負な部分があります。
なので、特に国語などに関しては、速く読めたもの勝ちみたいなところがあります。
実際の入試問題では50分あって、それも、大問3つとか大問2つとかで勝負しますし、さらに、入試は記述が多いので、解き方が全然違うんですよね。
公開テストの解き方をしても、入試過去問では点数は取れないです。
■焦点は公開テストではなく入試本番
英語に関しても、公開テストはリスニングがありません。
入試はリスニングを解いて、それからリーディング問題に入るので、時間配分が全く異なってきますし、問題数が違うので時間配分も違ってきます。
数学は1問5点の入試も多いので、時間配分や難易度は同じようなものかもしれません。
けれども、証明問題とかが入試では必須で入ってくるので、その辺りの解き方も変わってきます。
理社に関していうと、35分って短すぎます。
スピード勝負になっている部分もありますし、入試問題って全然違う形式で出題されるんですよね。
なので、基礎基本の部分を確認しているというのがあると思いますが、入試問題をやり始めると、公開テストって全然違うよねってなってきます。
公開テストでいくら良い点数が取れても、入試では全く違った形式なので、過去問演習は必須ということになります。
逆にいうと、中3のこの時期になると、公開テストを目指した勉強というよりも、過去問を解いて、入試に向けた分析の方が大切ですし、自分の実力と本番とのかい離を埋める方が重要なので、過去問中心で勉強していると、公開テストの対策が薄くなるのは仕方ないと思っています。
ゆえに、公開テストで悪い点が出てきたとしても、それは仕方ない部分があるということです。
これらの理由から、公開テストの自己採点をやる意味がないと考えました。
公開テストはクラス分けの判断材料にされているので、中1や中2の段階では公開テストを中心に勉強を進めた方が良いと思います。
SSクラスよりもSSSクラスの方が自分自身のモチベも変わりますし、周りの同級生との環境も変わりますし、先生の教え方やテキストも当然違いますから。
けれども、中3になって、今の時期になると、クラス分けよりも入試本番に向けた勉強方法にシフトチェンジすべきかと思っています。
極端な言い方をすると、公開テストでいくら良い点数、良い偏差値を叩き出しても、入試で結果が出なかったらそれで終わりです。
勝負に負けたことになります。
目標が何なのかをしっかりと見定めて、日々を過ごすべきです。
といっても、決して、公開テストを軽視すれば良いとは言っていません。
準備として、新しい範囲学習はしましたし、過去問も1年分は解いて、それより前の年度は新しい範囲の問題は解きました。
娘は国語が不得意なので、国語の問題は4年分解きました。
でもまあ、これまでよりは公開テストにターゲットを合わせずに、入試対策の方をやっていた印象があります。