なんでも道しるべ

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【衝撃シミュレーション】新NISAは120万円×15年よりも360万円×5年の方が良いという過去実績だった

2024年からNISA制度が新しくなり、新NISAとも呼ばれていますが、成人国民一人あたり1,800万円の非課税投資枠が与えられます。

これってかなり革新的な制度改革ですが、裏を返せば、それだけ年金制度が破綻寸前だということです。

具体的な数値は誰も分からないと思いますが、今の現役世代は確実に年金が減るということは確かだということは理解していると思います。

今の老人よりもたくさんの年金がもらえるなんて誰も思っていないでしょう。

なので、自分の老後資金さらに資産相続などを考えると、自分自身でしっかりと運用しなくてはいけない時代になったということです。

さて、1,800万円の非課税枠ですが、1年間の最大は360万円となりますが、逆に、最小金額はありません。

少ない金額しか投資できないって人は、年間1万円でも2万円でも、はたまた数千円でも良い訳です。

ただ、投資をしっかりとしたいという人の中で噂になっているのが、360万円×5年で非課税枠を使いきった方が良いのか、それとも、例えば年間120万円で15年かけて使い切った方が良いのか、って話があります。

それが。元本割れリスクやどちらの方が利益は乗りやすいのか、ということです。

これを過去のS&P500のデータを用いてシミュレーションをしている賢いユーチューバーがいまして、その結果で私は衝撃を受けています。

■積立は短く一気にやる方が良い?

株価は、未来は誰にも分からないので、過去のデータを用いるしかありません。

その方は、1957年から直近の2023年のS&P500のデータからシミュレーションしていました。

なぜ米国のS&P500を用いているのかというと、これが一番売れているから、人気があるからです。

米国の株価は右肩上がりになっているからこそ、人気があります。

インデックス投資という経済のおこぼれを貰うには、米国S&P500が一番都合は良かったのです。

シミュレーション結果によると、下記のことが言えることが分かりました。

  • ・360万円×5年と120万円×15年の積立比較の場合、5年積立が82%の勝ち、15年積立が18%の勝ちになった。
  • 過去シミュレーションでは、元本1800万円に対し、5年積立の最高額が1億1,400万円、15年積立の最高額が6.500万円となった。
  • 最低額は、両方ともに1,200万円となった。
  • 最高額も最低額も同じ積立スタート年であり、積立開始年が重要であり、金額分散はあまり関係がない。
  • 元本割れするのは、5年積立だと約10%、15年積立だと約15%となる。
  • 元本の2倍になるのは、5年積立が約50%、15年積立が約30%となる。
  • 元本の4倍になるのは、5年積立が約10%、15年積立は過去では無かった。
  • 45年運用に伸ばすと、どちらも元本割れは無かったし、2倍以上にもなっている。
  • 金額を増やしたければ、早く積立を完了させ、市場に資金を投入する方が良い。
  • 積立による時間分散はリスクが減るように思っていたが、実はリスクヘッジにはなっておらず、元本割れリスクを高め、利益を低くしていた。
  • 短い期間で投資額を投入する場合、一番のリスクは、直後にリーマンショック級の暴落が来た時であり、そこで狼狽売りをしなければ、過去実績では利益は上がってきている。

■信じれる市場、我慢できる商品に投資

世の中にはドルコスト平均法という言葉があります。

分散投資をすることで、安くなった時に口数をたくさん買えるという戦略ですが、これは結局、精神的な安心感だけであって、投資できる資産を持っているのなら一括で投資した方が元本割れリスクは減りますし、利益も享受しやすくなるということです。

ただし、これは、相場が右肩上がりだった場合の話です。

米国市場はリーマンショックやコロナショックのような暴落があっても、経済政策によって、市場は元に戻りました。

これが日本市場のようにボックス相場だった場合には、話は違っているかもしれません。

儲かる市場、信じれる市場、下落しても我慢できる市場、そのような投資先に資金を入れることは必須条件です。

自分が信じていない相場なんかにお金を投入しても、結局、下落相場では握れないですからね。

いつか戻ってくるという確信に近い想いがマイナスになっても握りしめることができるのだと思います。

■リーマンショック級の大暴落が起きた時に握れるか

このシミュレーション結果をみて、私が感じたのは、いかに早く資金を市場に投入するかが大切だなということです。

ただ、皆さんと同じような懸念は自分自身でも感じており、投入直後にリーマンショック級の大暴落が来る可能性が分からないということです。

もし、リーマンショック級の大暴落が来たら、S&P500指数は40%以上マイナスになりますし、さらに、円高にもなるので、S&P500投信は半分以下になる公算が高いです。

その時に、狼狽売りしないで、握りしめられるかどうかが、全てかと思っています。

これだけは避けたいと思うのですが、未来はわかりませんからね。

未来は分からず、あくまで過去のデータからのシミュレーション結果でしたが、このようなシミュレーションをしてくれるユーチューバーの方には感謝です。

ドルコスト平均法が最良の投資法だと思っていたのですが、やはり運用期間が短くなるというリスクは元本割れや利益が減るということに影響していることが分かりました。

頭で分かっていても、心が付いていかないというのが投資ですから、これが全てだと思います。