なんでも道しるべ

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【新NISAの勘違い②】成長投資枠で積立設定はできない?

先日の記事から、新NISAのよくある勘違いについて書いています。

前回は、成長投資枠でもつみたて投資枠と同じ商品が選べることと、つみたて投資枠だけでも生涯上限の1,800万円を埋めることは可能であることを示しました。

詳しくは前回の記事の内容を見ていただきたいのですが、結局のところ、新NISAにつみたて投資枠と成長投資枠の2つがあることで、混乱を招いているようにも思えます。

名称もどうも悪いんですよね。

つみたて投資枠って書いているから、積立投資する枠なのかな?って思しまいますし、成長投資枠って書いてあるから成長性のある企業へ投資する枠なのかな?って思ってしまいます。

前者は正しいのですが、実は後者が間違っており、それが今日の本題です。

■成長投資枠でも積立設定は可能です

成長投資枠では積立投資はできないのか?

このような勘違いをしている人が多いみたいです。

現につみたて投資枠という名称の枠があるため、積立設定はつみたて投資枠でやるものだと考えるためです。

そうなると、成長投資枠って、個別株で将来性豊かな企業への投資をするのかな?と思ってしまう可能性もあります。

実際、個別株投資をするとなると、つみたて投資枠では出来ず、成長投資枠で買うことになるのですが、実は成長投資枠でも積立設定は可能です。

つみたて投資枠で買える認定されているインデックスファンドやアクティブファンド、ETFは成長投資枠でも買えることができますし、買い方ももちろん積立投資も可能ですし、一括投資やスポット買いも可能になります。

この辺りも、名称に引っ張られて、間違った認識をしている人が多いみたいなので、ルールはしっかりと確認したいものです。

したがって、投資信託をメインに新NISA積立をしようと思っている人は、金融庁に認定されているファンドであれば、つみたて投資枠でも、成長投資枠でも、どちらでも買付が可能ということになりますね。

■成長投資枠だけの利用だと生涯上限は1,200万円

どちらかというと、成長投資枠は何でも有りに近くてあまり制限がありませんが、つみたて投資枠は認定が必要ですし、積立設定もする必要があるので、少し制限が付いています。

私の場合、つみたて投資枠ではS&P500指数連動型のインデックスファンドを買っており、成長投資枠ではNASDAQ100とFANG+指数に連動するインデックスファンドを買っています。

もちろん、つみたて投資枠では認定されている商品でないと買えないので、つみたて投資枠で買える商品は絞られてしまうのですが、私のポートフォリオだとS&P500とFANG+が買えることになります。

新NISAで買い付ける商品数が少ないので、このような設定にしていますが、もっとたくさんの商品に興味がある人は、何をつみたて投資枠で買うのか、何を成長投資枠で買うのか、それは考えないといけません。

個人投資家の立場からすると、設定が面倒くさいので、成長投資枠で上限1,800万円が欲しいのですが、ここは金融庁が譲れない部分なのか、成長投資枠だけでは1,200万円分しか買えないことにしています。

もし1,800万円分全ての枠を使い切りたければ、つみたて投資枠とその認定ファンドを選ばないといけないということになります。

このような微妙なルールが、また新NISAの口座開設をしようとしている人の妨げになっているような気もしなくもないですね。

私個人的、使い勝手が良いのはやはり成長投資枠です。

成長投資枠はあまり厳密なルールがないので、買付可能な商品も多いですし、買い方もスポット注文も可能なので使いやすいと思っています。

現時点1ヶ月経過時点では、まだスポット注文で枠を使うってことはしていませんが。

今後、市場が調整に入ったり、暴落に見舞われたりした場合には、スポット注文も検討しなければならないと思っています。

最後に、つみたて投資枠の抜け道はちょっと修正した方が良い気もしますが、抜け道をあえて用意しているような気もします。

つみたて投資枠って名前のとおり積立設定が必要になるのですが、1ヶ月100円の積立設定にして、ボーナス設定をして残りの金額を買い付ければ、実質、一括注文に近いことが出来てしまいます。

抜け道というか上手な設定法という方が正しいのかもしれませんが、金融庁としてはできるだけ積立で時間分散をして欲しいと思っているのですが、データ上、米国株投資だと一括買付の方が成績が良いので、このような上手な買付法を実行しようとする人が増えてくるということです。

何としても、考えるより、実行した方が理解は早いと思います。

覚えるよりも慣れろという感じでしょうか。

実際に積立設定をしてみると、何をどうすれば自分の理想に近づくかという発見にもなりますからね。