エヌビディア祭り、本当にすごかったですね。
何より凄いのが、エヌビディアの決算で、市場が予測した以上の結果とガイダンスを示されました。
市場の予想が凄く高いものだったので、エヌビディアの決算が発表されるまでは不安な人が非常に多かった印象です。
市場の雰囲気自体がエヌビディアの決算待ちって感じだったので、そのように感じる人が多くても仕方ないかなと思いますが、良くない行動としては、狼狽して一旦売却してしまうってことですね。
結局、多くの人の不安とは反対に、爆益の決算で、今後の見通しも良好ってことで、発表直後のアフター時間外取引から絶好調で、日本の日中や夜も衰えることなく、翌日の取引を迎えました。
結果、エヌビディアの株価は16.4%も上昇し、それに釣られて、相場全体が上がっていましたね。
持ち続けた人はよく耐えたと思います。
そして、直前の調整時に買い増しできた人は、素晴らしい判断でした。
逆に、エヌビディアの決算発表前に一旦現金に戻した人は、バイアンドホールドの力をもう一度確認しなければなりません。
売却した人の中には、もう一度入り直せばよいと考えている人も多かったと思いますが、それを許してくれないのが株式市場というものです。
入りそびれると、もう二度とその株価はやってこない。
そのようにも感じるのです。
■2年前には想像できなかった光景
エヌビディアの決算によって、AIブームが本格的にやってきて、AIバブルの初期なのかもという感情になってきました。
2年前にエヌビディアの決算を待っている人なんて少なかったと思いますし、市場もエヌビディアの決算待ちをするなんて、考えもしなかったです。
それが、昨年の決算後の大きな上昇に加えて、今回も決算後も大きな上昇ということで、もうこれからの投資からAIは切っても切れない関係になってきましたね。
実際、エヌビディアって、非常に幅広く影響を与えます。
S&P500やNASDAQ100の銘柄数が500や100であっても、エヌビディアのウエートは大きいですが、FANG+に至っては10銘柄のうちの1銘柄ですからね、非常にインパクトが大きいです。
また、半導体指数のSOX指数もエヌビディアが筆頭ですし、レバレッジのかかっているSOXLもありますからね。
エヌビディアの影響はかなり広範囲になっています。
加えて、エヌビディアの上昇に伴って、指数および周りのハイテク銘柄も一気に息を吹き返しました。
直近では、CPIやPPIが予測よりも高かったことから、利下げ時期の遅延の失望売りを誘っていたところでしたが、このエヌビディアの決算発表によって、これらの調整イメージは一気に無くなったのです。
たった1銘柄ですが、本当に大きなインパクトを与える銘柄だと思います。
ここまで1銘柄に注目して、決算発表を待ち、発表後に好影響を与えるのはなかなか無いかもしれませんね。
■決算前に逃げるという判断をしないために
これからどうしたら良いのか?
いままさに積立投資をしている人は、そのまま継続で全く問題ないのですが、一旦売却してしまった人は、ちょっと判断に迷いますね。
私が思うに、売却してしまった理由を考えた方が良いと思います。
もし、暴落や調整リスクが怖くて、一時避難という意味で市場から離れたのなら、もしかするとリスク許容度に対するポートフォリオが大き過ぎたのかもしれませんよね。
リスク許容度は人によって違うので、自分のポートフォリオが大き過ぎたのなら、それは縮小した方が良いです。
やはり、金額が多いことで、逃げる判断をしてしまうということは、ストレスが大き過ぎます。
投資は市場に居続けることが何より重要で、それは種銭からいくら株式相場に投資ができるのかを考える以前に、自分はどこまで平常心でいることが出来るのかを考える必要があります。
きちんと継続して投資を続けることができる金額と資産の中のウエートを知ることですね。
エヌビディアの決算と株価暴騰は一般ニュースでも大注目でしょうから、これから投資をしようと考えている層が出てきても不思議ではありません。
今から始める人も、何より大切なことはリスク許容度を知ることです。
株式投資を投機にしないためには、長く続けられる自分のリスク許容度を知る必要があるので、投資をやりながら、自分はどこまで耐えられるかを探っていきましょう。
そして、AIブームとAIバブルにしっかりと乗っていきましょう。