なんでも道しるべ

広義の投資(子育て教育、英語教育、資産形成、NISA、iDeCo)に関する道しるべ!毎日19時に記事更新‼(たまに朝7時にも更新!?)

【中学生の英検合格の意義】高校入試で得点読み替え制度の凄み!!

英語の取り組みに関しては、大阪府は一歩先に進んでいるように感じます。

平成29年度から府立高校入学者選抜に外部検定が導入されています。

大学入試では外部検定の導入が見送りになりましたが、大阪府だけはしっかりと残っています。

こうなると、他の都道府県も追従せざるを得ないところですが、大学入試で見送られた背景が「身の丈」発言なので、なかなか実現は難しいのかもしれません。

けれど、このような見送りも一過性でしょう。

例年、共通テストではリスニング問題がありますから、いつか外部検定は導入しなければなりません。

読み・書きができても、聞く・話すができなければならない時代です。

特に「話す」という力は、グローバル化の社会においては必須の能力なので、身に付けないわけにはいきませんし、身に付いていない場合は、他人よりも劣ることが必至です。

語学力が低い場合は、進学・就職・昇進で不利になるのは仕方ない時代に突入しているでしょうね。

■外部検定による高校入試の英語得点読み替え

我が娘は小学6年で英検2級を取得しています。

大阪府の制度を説明すると、大阪に引越ししたいと言っていました。(笑)

そう感じるほどの凄い制度だと思います。

英語の教科点数の読み替えは、英検の場合、2級と準1級を取得していれば受けられます。

2級の場合は80%、準1級の場合は100%です。

準1級を取得していると、当日の点数が0点であっても満点にしてくれるという凄い制度です。

■英検2級で80%、準1級で100%の凄み

大阪府在住の人のコメントによると、大阪の難関高校が採用している問題Cでも80%や100%の保証をしてくれるのが凄いということです。

私は問題Cのレベルを知りませんが、普通に解いても80%や、ましては満点を取るのは難しいようですから、この読み替え得点は素晴らしい制度のようです。

f:id:anyguidepost:20181118112201j:plain

確かに、受験の準備として、5教科の勉強をしますが、仮に100%保証してくれるのなら、英語を勉強しなくても良い訳ですから、他の4教科の勉強に専念できるということです。

実際に、この保証制度を使って、受験する人も多いらしく、特にトップ校の受験の場合は、英検を2級以上取得している生徒もいますから、保証制度で進学したという人が100人以上もいるらしいです。

■英検は何度でもチャレンジできる

それが、今の中学・高校の生徒ですから、これから益々英語を取り組んでいる子が多いので、英検2級以上を取得している生徒が増えると思います。

確かに、英検2級を中学3年生までに取得するのは苦労するのは間違いありません。

けれども、あくまで検定なので、それほど高得点を取らなくても合格できます。

実際、娘の場合も、英検2級の一次試験は全く通過する気がなく受験した時に、一次試験合格をもらったので驚きました。

子どもなので、どこで力を発揮するか分かりません。

それに、英検の場合は年間に何度もチャレンジできますから、合格する可能性は高くなるでしょう。

■英検2級を目指す取り組みが加速

大阪に教室を構えている塾は、「中学のうちに英検2級を目指そう」というキャッチフレーズで展開されています。

あくまで2級狙いであって、準1級狙いでないところが、実際の難しさをよく分かっています。

準1級は学校の先生であっても、合格していない人がいますから、現実としては2級狙いが妥当と思えます。

ただ、大阪府の実績を見ていると、準1級の保証を使った生徒が数人います。

確かに、中学在学中に準1級を取得できる可能性は全くゼロではないと思います。

リーディング問題が難しくても、リスニングとライティングで得点を稼げば可能性は十分にあります。

あとは、スピーキングの二次試験で、問題が理解できることと、論理的に話せるかどうかではないでしょうか。

英検2級以上になると、時事問題や環境問題、テクノロジーや医療・バイオの問題となりますので、英語力だけでなく、社会や理科などの教科もしっかりと勉強しなければ理解できないです。

■準1級チャレンジの意義

大阪府のこのような制度は、おそらく他の自治体でも真似をしてくると考えます。

その理由は、得点保証の制度によるメリットよりも、そもそもの中学生の英語能力がアップするのであれば、この制度を導入する価値があるからです。

ニンジンをぶら下げて、英検合格にしっかりと取り組む姿勢は、決して個人に悪影響を与えるわけではなく、将来においてもメリットになると思います。

反対意見の筆頭としては、身の丈発言に類するもので、検定費用を賄えない家庭が不利になるということです。

確かに、教育において、家庭環境による有利不利は良くありません。

この辺りの是正や費用負担に関する取り組みが、各自治体で整えば、この得点読み替えの制度は現実を増してくるのではないかと考えます。

いつ、我が住んでいる場所に導入されるか分かりませんから、これを目標にしておくというのは良いと思いました。

まずは、中学在学中に準1級合格を目指して、もう一度、チャレンジしてみたいと思います。