学力や成績って、二次関数で上がると言われていますよね。
これって何故なのかな?とずっと思っていたのですが、ようやくその理由が分かったような気がします。
以前までは、勉強の習慣のような気がしていました。
勉強する習慣がない人と勉強習慣がある人では、1日における勉強時間が違うので、学力が違っても当然だと思っていました。
けれども、これは一次関数としては考えられますが、二次関数になるというのは理由付けとしては甘いような気がしていたのです。
なんで、二次関数で上がってくるのかな?と思っていて、二次になるためには、同じ勉強時間でも、何かが減って、何かが増える、それも学力が上がる毎に減る量も、増える量も、上がってくる必要がある要素だと考えていたのです。
それがようやく分かったような気がします。
■解き直しや復習が大事
まず、最初に、勉強をやっているのに、なかなか成績が上がらない子というのは、一番多い原因は何でしょう。
もちろん、インプットばかりしていて、アウトプットをしていないとか、そのような方法論的な問題もあるのですが、一番多い原因は、その日のうちに解き直しをしていない、復習をやる機会を作っていない、そのような部分です。
これって、かなり本質的な部分で、例えば、宿題をやっていく場合に、小中学生のほとんどの人は、自分で解いて、答え合わせをして、間違った問題は赤で修正して、それで終わりという人がほとんどです。
その日のうちに解き直しをして、自分が理解できているか、きちんと解けるか、そのようなことを確認している人はほんのわずか。
逆にいうと、これが出来ている人は優秀な層にいるはずです。
そのくらい、解き直し、復習という行為が重要なのは言うまでもないのですが、学校では基本的に指示していないのが現状です。
そして、復習、これもその日のうちにというのと、2日後や3日後にやり直しをするというのが、さらに効果を倍増させます。
これを理解している人は、いくら面倒であっても、復習をやる機会を作るのです。
分からない問題や初見で解けなかった問題は、このように解き直しや復習をやって実力をつけます。
では、復習さえやっておけば、上位の高校や大学に合格するのかというと、必ずしもそうではありません。
■ヒラメキ力向上は初見問題を解く練習
基礎基本の徹底であれば、解き直しや復習をすればそれで力は徐々についてくるのですが、難関高校や難関大学の入試になると、これまで解いたことある問題が出題されるケースは稀です。
なぜなら、そのような問題を出すと、みんな点数と取ってしまい、ケアレスミス勝負となり、合否を付けることができないからです。
なので、このような高校や大学では、難しい問題を解かさせるため、基本的には初見問題かつ難易度が高い問題になります。
その場合、初見かつ難問に対応できる実力がないといけません。
それはどのような力かというと、ヒラメキ力です。
これは、基礎基本の徹底だけでは、なかなか見に付かない力です。
ヒラメキ力を身に付けるには、初見の問題を何問も解く必要が出てきます。
ここで、あれ?ということに気づくわけです。
勉強は解き直しと復習が基本と言いながら、実力をつけるには初見の問題を解く必要があります。
そうなんです、ここが矛盾している点なんです。
■学力が二次関数的に伸びる理由
結局、学力の高い人は、解き直しと復習という勉強をしながら、さらに初見問題にも手を付けています。
それがきちんとできている人が、学力が高くなる仕組みなのです。
でも、1日24時間しかありませんし、1週間は7日間しかありません。
これは、人間すべてが共通で、平等なものです。
したがって、学生は、自分で解き直しや復習と、初見問題にチャレンジする時間を区分けしなければなりません。
時間は無限ではないので、しっかりとスケジュールを立てなくてはいけないのです。
そうなると、学力の高い人は、解き直しや復習が短時間で終わる。
そして、初見問題にチャレンジする時間が増えるのです。
そうなんです、これが、学力が二次関数的に伸びる理由といいますか、秘訣になります。
勉強できる人、学力の高い人が、凡人と同じだけの時間数勉強しているように見えても、より一層学力が高くなっていく理由です。
これが分かっていると、最初が我慢ってことが分かりますね。
我慢して一定の学力以上になれば、一気に学力が上がってくるという仕組みとなるわけです。
この辺りの話って、理屈っぽいというか、方法論ではないので、理解されない部分が多いと思います。
理想論といいますか、勉強している本人からすると、「理屈は分かったけどやる気がでないんよ」って話だと思います。
まあ、理解はされないですけど、親は知っておいた方が良いですね。
それでモチベーションが上がるように、継続性が出るように、根気よく声掛けや協力をするしかありません。
いつかは二次関数の一気に傾きが上がる時がくると信じるしかないですね。