なんでも道しるべ

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【S&P500やNASDAQが大幅上昇で上半期締め】株価の大幅調整局面は本当に来るのか?

2023年も上半期が終わりました。

学校や会社の世界では2023年度という年度で区切ることが多いのですが、投資の世界では年で区切ります。

なので、7月1日からは下半期となりました。

上半期末の6月30日は金曜日でしたが、ちょうど週末で、かなり注目されていた日でもありました。

というのが、みんなが大好きな指数のS&P500に関しては、過去のデータからは、上半期に10%以上で上昇すると、下半期も10%以上の上昇する確率が高いからです。

結果としては、S&P500が+15.91%で2019年以来の大幅高、ナスダック指数も+31.73%で1983年以来の上昇率ということになりました。

もちろん、ナスダック100の指数はもっと高かったようで、ほぼ+40%に近いという過去に例がないほどの上昇だったようです。

さらには、日本人としては、為替の影響も大きな効果となっており、年初よりも円安ドル高状態ですから、ナスダック100でいうと、さらに約+10%を乗せたくらいの上昇だったようで、ナスダック100指数の投資信託を購入していたら、上半期だけで資産が1.5倍になっていたということです。

ナスダック100は、利上げの影響で、2022年は全くダメな年だったので、この半年だけを見て喜ぶのは良くないのかもしれませんが、それでもバイアンドホールドでしっかりと持ち続けた人はきちんと恩恵を受けることができたということですね。

さてさて、下半期の戦略に関してですが、すでに様々なアナリストの人が分析をしてくれていますね。

当たるか、外れるか、それは誰にも分かりませんが、そのような意見に耳を傾けて、自分がどのようなスタンスで投資をやっていくかを考えることは重要なことだと思います。

■機会損失で悔しがる人が増えてくる頃

今年の上半期のような株式相場の上昇があると、米国株をやっていても儲かっているし、日本株をやっていても儲かっているという状況です。

そうなると、これまで全く株に興味がなかった人でも、急に関心が出てくるってことになりますね。

誰でも儲かる話は好きですからね。

他人が株で儲けていることを聞くと、自分もやってみようかなぁって安易に考える人が湧いてくるってことです。

慎重な人は、いつ暴落が来るか分からないからって躊躇してしまうのもあると思いますが、とはいえ、儲かっている話を聞くと、機会損失の気分が大きくなり、無茶な投資を始める人が増えてくるのも事実です。

なぜなら、テレビでも取り上げられますし、雑誌や書籍でも株式投資の話が増えてきますからね。

さらに、2024年から新NISAが始まるってことで、話題が豊富です。

周りの状況が株式投資へ向かう状態に整っていますから、そう思えてくるのは仕方ないです。

問題は、すでに始めている人です。

これまでの投資環境で史上最高額に達している人も多いかもしれません。

もっと増額したら、もっと儲かるかもしれないって、思う人も出てくるでしょう。

そこはちょっと待って、しっかりと周りの意見を確認して、リスクと機会損失を天秤にかけて判断していくことが賢明です。

■リセッションはQ4の見立てが多く、2024年Q1の可能性も

まず、米国リセッションの話題が切っても切れない状況になっています。

実は今の株式市場の上昇は、FRBの利上げ政策に伴う調整局面の逆金融相場の状態で、今はそこから逆業績相場に移行する途中の中間反騰だという意見が多いです。

中間反騰だけだとここまで上がらないのですが、タイミングよく、生成AI期待による半導体株上昇が相まって、ここまでの切り返しになっているという見方が大半です。

そうなると、高金利の影響が徐々に消費者内に出てきて、それが購買意欲を低下させ、企業業績を下げることで株価が下がる逆業績相場になる流れがメインシナリオです。

その時期はいつなのか、そして、リセッションになるのはいつなのか、株式相場で仕事している人は、その時期の予想をしていくことになっています。

現状、もっとも多いのは、2023年のQ4の10月~12月になるのではないか?という見立てです。

もしくは、2024年のQ1の1月~3月の可能性もあるっていう人もいます。

となると、もしFRBの金融政策が上手くいかなかった場合、ソフトランディングは出来ずにリセッション入りとなって、株価は大幅下落、為替も円高になるってことですね。

さあ、これが本当にくるのか、それとも回避されて来ないのか、こればかりは誰も分かりません。

■株価調整なんていつ来るか分からないのだから

私自身は一般NISAとジュニアNISAで積立投資をしているので、この積立はここからも継続していこうと思っています。

もし、10月などの早い時期にリセッション入りした場合には、残りのNISA枠を早めに埋めて投資額をフル活用していこうと思っています。

実は、私としては、2024年のQ1に来て欲しいというのは願いです。

というのは、新NISAの枠になるので、年初のQ1に来れば、そのタイミングで2~3ヵ月くらいで年の最高額を生めてしまえるからです。

まあ、最も良いシナリオは、警戒しながらも結局はリセッションが来ないで、株価は横ばいか徐々に上がっていくというのが最も良いですけど。

株価の調整ってリセッションだけではないので、もしかすると他の影響によって大幅調整になることだってあります。

コロナショックなんてまさにそうで、2019年までは今年の状態と同じような感じで、投資ブームだったのですが、2020年の年初で新型コロナの影響により経済が滅茶苦茶になりました。

このように、誰も想定していない原因なんて無数に転がっているのですから、私のような素人が予想なんてしても当たらないと思っています。

そんなことよりも、ソフトランディングの時の対応、リセッションが来た時の対応、他の影響が来た時の対応、など、何が起こっても市場から退場しないような戦術を考えておくのが必要かと思っています。