なんでも道しるべ

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【ルーティン化】定期テスト前の勉強は習慣ではない!勉強習慣はそんな短期目標では得られない!

勉強習慣を付けるというのは、短期間では非常に難しいです。

定期テスト前などには集中できる人であったとしても、それを継続的に毎日、265日勉強するという習慣は付きにくいです。

目標や期限があれば、勉強できる人は大勢います。

それは、ゴールが見えていることと、焦りや不安などから、勉強するという気持ちを奮い立たせるからです。

けれども、そのゴールの期限が非常に遠かったり、自分の現在の学力が認識できていなかったり、学力が把握できていたとしてもゴールへの道筋が分からなかったり、距離が余りにも長かったりすると、一気にやる気が無くなってしまいます。

それは暗中模索状態で、何を、どのように、どの程度やったらよいか分からないからです。

高校入試や大学入試となると、スタートを切る人が一気に減るのはそのためです。

それに対応するには、大きな目標を見定めながら、小さな目標を持つことがとても効果的だと考えます。

■勉強習慣を付けるには

中2の娘は、塾のトップクラスに入ることが直近の目的でした。

基準がきちんと明確にされており、偏差値をクリアすれば、クラス分けで入れるので、それを目標に頑張ってきた部分があります。

先日、その基準をクリアできたので、小さな目標を突破したことになりました。

本当なら、これで自分の目標が達成されたので、安心して勉強する気分が減ってしまうこともあると思います。

けれども、私が見ている限り、以前よりも机に向かう頻度や時間が増えたように思えます。

また、自ら机に向かうようにもなっています。

その理由を考えてみました。

■自ら机に向かう理由

理由はいくつかあると思いますが、一つに、クラス落ちの基準があるからだと思います。

これは外面的な理由ではありますが、昇格基準があるので、転落基準もあるのです。

せっかく上がったので、絶対に落ちたくないという気持ちが働いているのだと思います。

人間、努力しなくなるのは安心からです。

自分の置かれている立場から、諦めてしまったら努力はしなくなりますが、その立場を維持し、さらに上を目指そうとした場合には、一層の努力をしようという気持ちが働くのだと思います。

二つに、トップクラス内でも、上を目指したいという意欲だと思います。

クラス内でも席順などで成績順が明確になっています。

成績的に見ても、最初はほぼ最下位の席だと思いますが、ここから、上の人たちを追い抜きたいという気持ちがあるのだと思います。

目標を持つことは良い事です。

それが小さい目標であり、徐々に達成できることはやる気と継続性を得れます。

クラス内の席順はとても小さい目標です。

偏差値でいうと、小数点以下一桁の差だと思いますので、努力すればするほど簡単に目標が手に入りやすいと思います。

そして、三つ目に、トップクラスに行っても、本来の目標は何も得られていないということが分かっているからだと思います。

最終目標は入試でトップ校に合格すること。

いくら塾のトップクラスに所属しているからといっても、合格が約束されているわけではないです。

人生のおいての目標では何も得られていないのです。

それは私が常に言い続けていることであり、おそらく、それを認識しているのだと思います。

■物理的なルーティン化が必須

ここまでは内面的な部分の理由を挙げましたが、結局、やるか、やらないか、は本人の自由であり、親がいくら言っても物理的に机に向かわなければ何もなりません。

結局は、自分自身が自らの意思で勉強をしなければ意味が無いのです。

これって意外と難しいことであり、勉強するという行為に苦痛を感じるか、勉強していない行為に苦痛を感じるかで、この差が非常に大きくなります。

これまでは、小さい目標であるクラス目標があったので、勉強していないことに不安などがあったと思いますが、目標を達成しているので、その物理的な理由が減少してしまいます。

これに対抗できるのが、やはりルーティン化というものです。

毎日刺激的な日を過ごすのは理想的だと思いますが、中高生や受験生は毎日の勉強ルーティンが非常に大切です。

朝に机に向かうこと、学校に行って勉強すること、夕方に机に向かうこと、夕食後に机に向かうこと、風呂上りに机に向かうこと、休日も机に向かうこと、これらのルーティンをきちんとこなせる人であれば、親が細かく監視なくても、自ら机に向かうようになります。

けれども、このルーティン化は短期間では難しく、学年にもよると思いますが、短くて1年、長くて3年以上はかかると思います。

もちろん、ルーティン化の求めるレベルによっても変わると思いますが。

娘の場合は、小学6年の時から勉強習慣を強めにしましたが、中学2年の今になってようやく親が言わなくても机に向かうようになりました。

精神的な成長も当然あると思いますが、およそ2年半かかっています。

そのくらい勉強習慣を身に付けるのは難しことだと思います。

定期テスト前に勉強していても、それは勉強習慣だとは言えません。

それは短期間の義務的なもので勉強しているだけにすぎないからです。

テスト前に勉強しているからといって、親は喜ぶのではなく、数年後の入試に向けてコツコツと勉強習慣を付ける方法を模索するべきです。