なんでも道しるべ

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【逆転合格できると思ってる?】半年で成績爆上げさせて志望校に合格しようとしている親子は甘い

逆転合格ってそんな簡単に起きないらしいですよ。

大学入試などでは、塾選び等において、チラシで見かける逆転合格というフレーズ。

これから塾に通って、本格的に勉強を始めようとする生徒と親からすると、非常に気持ち良い言葉ではあるのですが、逆転合格がそんな簡単に起きているのか?というと答えはNOのようです。

偏差値50くらいの生徒が、短期間で思いっきり勉強時間を取って、集中して、効率よく学習を進めて、一気に成績を爆上げしても、トップ大学に進学できるのは、数百人に一人の割合程度です。

100人に1人すらいないらしいです。

同じように、高校受験でも、夏の大会が終わって、部活動を引退して、さあ今から受験勉強に全振りしても、同じように逆転合格できるのは、学年で1人いるか、いないかでしょう。

そのくらい逆転合格って難しいです。

けれども、全くのゼロかと言われると、実際に存在しているのも事実なわけで、地頭が良い子とか、中学受験経験者などで長時間の勉強を苦痛に思わない生徒は、その逆転合格をしてしまう子がいてしまうんですよね。

だから、心地よいキーワードとして、逆転合格というのは出来てしまう訳です。

塾で偏差値50くらいの生徒が、偏差値65程度のトップ校に合格しようとすると、偏差値20くらい上げないといけません。

元々勉強していない生徒が20も上げることなんてほぼ不可能だと思っておいた方が良いです。

偏差値なんてそんな簡単に上がらないですからね。

■偏差値の扱いに注意

偏差値って、母集団の層によって、扱いが変わってきます。

今日の記事はあくまで、塾内の偏差値だと思って下さい。

なので、偏差値60以上あれば、それでも十分に優秀です。

公立の学校内で偏差値60だとそんなにたいしたことありませんから、偏差値70以上は欲しいところです。

けれども、学校内の偏差値は、現代は分からないことが多いです。

学校で順位などの解析をしなくなったので、偏差値も分かり難くなりました。

したがって、塾内の場合は情報開示があるので、塾内の偏差値を参考にした方が良いです。

塾の場合は、そもそもある程度は勉強する意思がある生徒が集まっていますので、偏差値は低く出やすいです。

進学実績の高い塾で偏差値70となると、ちょっと引いてしまうほど賢いというわけです。

■偏差値は半年で5上がれば上出来

学習指導をやっている先生から言わせてみると、偏差値は半年で5上がれば上出来という結果らしいです。

1年で10も上げると、まさしく勉強をかなり頑張ったねと言われるレベルらしいので、そんなに簡単に偏差値は上がらないの現実です。

塾内偏差値50の人が、半年で偏差値55になり、1年で偏差値60になるということは、学校内で第2グループに居た人が、1年でトップ層にまで上がるということです。

そもそも周りも遊んでいる訳ではありませんから、勉強している生徒を追い抜いていくということは、勉強している生徒よりも2倍、3倍の時間勉強しなければなりません。

それを毎日1年程続けるのですから、そんな簡単ではないということを理解した方が良いです。

■一部の天才のエピソードに騙されるな

学校の定期テストは、テスト直前に詰め込むだけで成績は上がります。

けれども、本当の勝負は、入試であり、入試は範囲指定がありません。

それに準じるのが模試テストです。

模試テストも基本は全範囲ではありますが、状況によっては範囲指定してくれます。

さらに、学年が進むにつれて、範囲がどんどん広がっていきますから、地道に勉強を重ねないと模試テストで高得点を取るのは難しいです。

人間は一度覚えた内容も時間と共に忘れてしまいます。

それを潜在的に記憶にするには、何度も何度も繰り返して勉強するしかないというわけです。

ここまで話すと分かるように、逆転合格の難しさは、その勉強方法と範囲の広さにあります。

相当の地頭と記憶力が無いと、繰り返しの勉強時間が確保できない状況なので、逆転するほどの学力が短期間で身に付くわけがないのです。

今日くらい良いかと思った時点で負けです。

今日はここまで勉強しようとか、今週はここまで終わらせるとか、計画をもって地道に勉強をしていかないと、凡人の頭の場合は、トップ層に入れるほどの成績は残せないです。

なので、一部の天才以外は、逆転合格なんて出来ないと思って、勉強時間を確保するべきなのです。

子どもって意外と気楽に考えている子が多いです。

時間は無限にあると思っているのか、自分の立ち位置が分かっていないのか、スケジュール感がないのか、勉強時間が短いのか、集中力が乏しいのか、スマホなどの他に興味があるのか、様々な要因がありますが、結局は親がコントロールしてあげないと、子どもの成績は伸びません。

放任して成績が上がるのは、それまでに潜在的に勉強することの意義を教育されてきたからです。

何も知らずに自ら勉強する子どもなんて、それこそ万人に1人ではないかと思います。

そんな子も、親を見て、他人の大人を見て、勉強する意義を感じているはずですから、何かしら教わるところがいります。

逆転合格、そんな耳あたりの良い言葉に騙されずに、しっかりと地道に取り組んでほしいですね。