勉強には無駄なコストがかかると言います。
そのコストに執着してしまうと、勉強の効率が悪くなるうえ、成績が伸びないようになります。
もったいないと思いながらも、取捨選択できる強い気持ちが、自分の成長につながるのです。
ある意味、勉強で貧乏性が出てしまうと、良いように進みません。
もう帰ってこないコストだと割り切って、後を振り向かず、前を向くしかないのです。
■塾なんて休めばよい
よくある話としては、塾に行っているのであれば、基本的に休んではいけないという縛り。
私の感覚では、塾なんて適当に休めば良いと思っています。
もちろん塾は高いです。
単科で考えると、塾の費用ってバカになりません。
休んでしまうと、その費用が全て意味の無いものになってしまうので、一生懸命通わないといけないという呪縛に取りつかれるのです。
そんなことは必要ありません。
休みたい時は休む、手を抜きたい時は手を抜く、それくらいの軽い感じにしておかないと、費用面ばかりを意識してしますと、適切な時に最適な判断ができなくなってしまいますからね。
定期テスト前で、予定どおり進んでないのに、塾があるからと言って必ずしも出席しなければならないかと言うと、それはノーです。
テスト勉強がはかどっていないのであれば、塾なんて行っている意味はありません。
まずは、塾を休んででも、予定どおりのスケジュールに追いつくべきなのです。
このような判断がきちんとできれば良いですが、いざ、自分の子どもがそのような状況になると、怒る親が続出します。
それは、塾に行かなければ付いていけないと思っているのか、塾費用が欠席したら持ったいないからと思っているか、その両方かです。
塾費用なんて気にする必要はありません。
病気になれば誰しも休むわけですし、1回くらい休んだからといって、その後の授業が付いていけないかというと、そんなことはないからです。
それよりも、テスト勉強が予定どおり進行していない方が問題です。
ハッキリ言って、塾なんかに行っている場合ではない人もいます。
まずは、自分の能力を知って、自分がきちんと予定を立てれるようにしないといけません。
■参考書なんて手放せばよい
2つ目によくある話が、購入した参考書がもったいないから、とりあえず全部やるって話です。
これだって、もったいないとか、高かったからとか、そのような問題ではなく、自分のレベルに合わない問題集や分厚くてどう考えても終わらない参考書であれば、即刻止めるべきなのです。
それを費用がもったいないとか、せっかく買ったからという理由で、永遠とやり続ける人、やらせ続ける人がいます。
その行為は、無駄な時間と労力を生むだけでなく、貴重な時間をも奪っているので、すぐにでも止めて、自分に合っている参考書をやる方がとても意味はあります。
巷では、10冊買って、自分に最適な参考書は1冊しかないと言います。
書籍やYouTubeなどで参考書の紹介は無数にありますが、それが必ずしも自分に合うかどうか分かりませんし、今の自分のレベルにあっているかどうかも分かりません。
とはいえ、実際にやらないで、本屋で眺めて判断するのも愚かな行為です。
実際に、勉強机に座って、自分の時間で解いてみないと、その参考書の良し悪しなんて決めれるわけがないのです。
それで、自分に合っていなければ、本棚にかたづけておいて、すぐに新たな参考書を見つければ良いだけです。
その方が、限られた学生生活の時間の中で、意味のある時間の過ごし方ができます。
無駄な参考書に固執している人ほど、勉強時間に対して効果が見られなくなっていることを自覚した方が良いです。
■自分自身を信じて行動する
このような戻ってこないコストを埋没費用といって、サンクコストと言います。
投資経験者が、このサンクコストで損を大きくすること、利益を稼ぐ機会を逃すことは多くあります。
決して戻らないコストとして、そこは目をつぶって見逃すしかないです。
それが自分の成長にも繋がりますからね。
自分のレベルに合っていない参考書を持ってることで、自分はまだまだ低いレベルだと認識することができます。
その参考書に手を出せる学力をつけようと、目標になることだってあります。
授業を休むことで、次はもっとスケジュールに余裕を持たせようとか、先に先に終わらせていこうとか、そのような成長に繋がることだって多いです。
そして何よりも、周りに流されない自分の空間を持てることです。
このような時間やモノやコストに気を使っている人は、主体性が乏しく、他人に流されやすいです。
もっと自分を信じて、自分を見つめて、自分を知って、自分で考えるようにならないといけません。
何事も失敗から学ぶことが多いです。
失敗を怖がる人は挑戦していない人ですから、成長できるタイミングを逃していることにもなります。
100人いれば100通りの方法があるのですから、周りのサポートを受けながら、自分自身で考えて行動していきたいものです。