休日を用いて、以前から気になっていた「武田塾」について調べました。
以前から常々気になっていたのは、なぜ、大学受験の塾や予備校は高いのか?と感じていたのです。
武田塾も例外ではありませんが、大学のブランドがその人の人生に大きな影響を与えることが事実だからだと思います。
よって、高い方が何だか安心できるという人間の本質によって、親や本人は安い塾や予備校よりも、高い塾や予備校に通う人が多いのだと思います。
安心を買うという表現が正しいのかもしれません。
ただ、それを覆したのが安価で出身地差が出ないスタディサプリではありますが、はっきり言ってスタディサプリだけでは難関大学への合格は難しいと思います。
予備校とスタディサプリの間の戦略を取っているのが「武田塾」だと分かりました。
■武田塾は高いけど、意味がある費用
武田塾は授業をしない塾というコンセプトで展開しています。
もうすでに全国で300教室も増えているようですが、私の周辺でも数教室は発見しています。
なぜこんなに急激に増やせるのかということですが、理由は簡単で、授業をする必要がないことと、管理指導をすればよいだけであること、そして、それなりに単価が高いからだと思います。
授業はしなくても、個別指導はするようです。
それでも、教科数によって値段は違うようですが、月々5万円~10万円はかかるようです。
1週間に1回~2回程度、数時間のテストと指導をするだけで、月々数万円の授業料を取れるのですから、こんなにおいしい商売はないのかなと思います。
けれども、難関大学に合格するためには、第三者による管理指導は不可欠だと思えます。
自分自身で管理できる高校生は少ないと思いますし、それを親がするとなると、相当の親子関係の絆が深くないと厳しいのではないでしょうか。
それを考えると、数万円かかったとしても、塾に頼るしかなくなります。
■これまでの予備校や塾の弱点を補っている
大手の予備校である、河合塾、東進、駿台、四谷学院の欠点は、①生授業の遅さと、②映像授業の取らせ過ぎと、③個別指導の薄さにあると言います。
私自身は予備校に通ったことがないですので、生授業の遅さという認識は全くなかったのですが、週1回の授業で1章ずつ進めるのはどう考えても遅いということらしいです。
確かにそうなのかもしれません。
映像授業は生授業の遅さを補うことができますが、取らせ過ぎが問題ということです。
何が問題かというと、どんどん料金が高くなっていくということです。
これは家庭にとっては死活問題です。
子どもの教育費は無限大、子どもの将来も無限大なので、心配な親からすると、どんどんお金を出すことを惜しまないと思いますが、無駄に授業ばかりと受けても伸びないのであれば、不必要でしょう。
そして、個別指導の薄さにつながります。
映像授業だけを見てインプットしても、アウトプットできなければ入試で問題は解けませんし、個別指導の時間が短かったら、本人が理解不十分であっても次に進んでしまいます。
武田塾は授業しないといっても、指導はやっているので授業をやっているという話ですが、1人当たり1時間半程度の時間をとってくれるということです。
河合塾マナビスや四谷学院との違いは、その指導時間に差があるようです。
■大学院まで目指すなら自学自習ができなければならない
私が以前から疑問に思っていたのは、高校にもなると、学生のレベルで学校分けがされるので、小中学校のように、塾に行かなければ学校の授業だけでは不十分ということは、かなり解消されていると思っています。
学校の授業に加えて、予備校や塾でもう一度、授業を受けるという意味と、その料金の高さに懐疑的でした。
また、私自身が大学院受験を経験して感じているのは、最終的には自分がどれだけ勉強するかなのです。
実際、大学院受験は予備校などがなく、自学自習が全てです。
大学受験でも同じことが言えると思えるのです。
自分でしっかりと勉強することが大切で、いつまでも学校のように授業を受けて勉強するのは時代遅れだと思うのです。
■大学受験の範囲は広いから、尚更、塾や予備校に行く時間は無い
武田塾は高いですが、今後の人生で必要な、自分で参考書を使って勉強するきっかけを作ってくれます。
高校生なので、まだまだ管理が必要なので、1週間どこまでを勉強するか決めてくれて、理解しているかを1週間毎にテストをして、理解不十分なところは指導を受けるという流れです。
本当なら、武田塾にも通わずに、自力で大学受験に望むべきかと思いますが、人間は怠けるものなので、人生が決まってしまう大学受験は第三者の力を借りようというコンセプトだと思えます。
武田塾の先生が言っていましたが、大手予備校に通っている人でも、成績優秀者は自学自習をしている人であり、授業だけで優秀にはなれないと言っています。
そのとおりだと思います。
大学受験の範囲は広いので、高校と予備校と2回も授業を受ける時間があるのなら、自分で勉強してどんどんアウトプットしていくべきかと思います。
武田塾のコンセプト、非常に勉強になりました。
娘にはまだまだ早いですが、5年後に武田塾がまだ健在であれば(笑)、お世話になってもよいかと思いました。