小学生に英語を教えるのは、そんなに難しいことなのかな?
昔、英検対策をお願いしようと、様々な英会話教室に声をかけたことがありましたが、小学生はお断りという教室もありました。
もちろん、問題ないという教室もありますから、その教室にお願いしたこともありました。
最近はコロナ禍で通学するのも難しいですので、オンライン英会話を利用して英検対策を進めています。
今回、日本人の先生に英検対策をお願いしましたが、ちょっと違うな?と思ったので、その件について。
■小学生には「英検」は使いやすい
近年は幼少期から英語を習い始める子が増えたので、昔のように中学生になってから英語をスタートという時代ではありません。
同時に、何かを学ぶには、何かを目標にしたく、「英検」というのは非常に使いやすいです。
なぜなら、英検は合格・不合格があります。
小学生にとって合格は嬉しいものですし、不合格は悔しいものです。
合否がきちんと出る英検は勉強の目標とするのには非常に良いものです。
けれども、それに向かって準備をする方法に悩みます。
中学生になると、英語の授業も増え、文法や構文などを学習し、毎日・毎週と単語テストがあるようになって、知識が増えてきます。
しかしながら、小学生はそのような体系的な勉強はしませんので、そこが問題だと思うのです。
■オンラインレッスンの英語
一方、英語の講師になりたい人も増えています。
コロナ禍以前からもオンラインレッスンはありましたが、ここ1年は非常に増えた印象が強いです。
競争が激しくなると、料金的な面や、レッスン内容で差別化を図ろうとします。
そのため、小学生対象でも英検対策はできるとコマーシャルを打たれます。
本当にそうでしょうか?
■小学生相手には苦戦する先生
英語を体系的に学習する中学生以上の生徒対象であればレッスンができるけれど、文法や単語をしらない小学生相手には苦戦をしている先生を何人も見てきました。
私は英語ができないので、娘に教えることはできませんが、勉強の仕方を教えることは可能です。
今まで、そうやって外部の力も借りながら、家の中では自習をしながら、英検対策をやってきました。
そうして、英検2級合格まで進みました。
いま、準1級に向けてのレッスンをしてもらっていますが、なんだか小学生相手には下手くそだなと思えてなりません。
その実例をお教えしましょう。
■英単語を覚えろというけれど・・・
まず、英単語を覚えてほしいという気持ちが先生にはあります。
そして、準1級の必須単語を勉強するようにと、宿題を出します。
おそらく、中学生以上であれば、その宿題内容でOKなのですが、本当に小学生向けになっていますか?
まず、日本語訳の漢字が読めません。そして、日本語としての意味が分からないのです。
英単語を覚える以前の問題です。日本語の漢字や意味が分からないのですから。
これを平気で宿題と言って、覚えさせようとする先生の質が疑問です。
あげく、「単語の覚えが悪いね」という始末。
いやいや、日本語の漢字や意味が分かっていないのですから、それを覚えろという方が無理があるでしょう。
■長文の単語の意味を聞くけれど・・・
レッスンにおいても、疑問に感じる内容がありました。
長文を読んでいくのですが、全ての単語の意味が分かっているのか?を全部質問していきます。
小学生の娘は、「うーん、分からないです・・・」と答えます。
先生は、「これは2級でも出ている単語だよ」と言うらしいのです。
娘は、私は2級に合格したけれど、ギリギリだったし、全部の単語を覚えてないしとやる気が無くなっています。
いやいや、英検は7割程度でも合格しますし、そもそもマークシートなんだから、全単語の意味が分からなくても、だいたいこのような意味かなで解答できます。
大学受験の記述じゃないんだから、そんな完璧に英単語や文法を知らなくても英検は合格できるでしょう。
■小学生の英語学習は目的が違う
小学生のころから英語をやるというのは、幼児に日本語を教えているのと同じです。
日本語であっても、最初から語彙を覚えて、日本語の語法を習う幼児なんていないでしょう。
それと同じで、英語もまずは興味をもって、好きになってもらうための勉強だと思うのです。
目標として英検を据えているだけであって、スパルタに英単語を覚えて、文法や構文をチェックするのは、高校受験や大学受験の時で十分です。
私の感覚として、英語が得意で先生をやっている人は、英語ができない子の気持ちが分かっていません。
まずは「英単語を覚えること」と簡単にいいますが、それが辛いから英語が嫌い・不得意になっているのです。
小学生に対しても、英単語の学習を強要すると、英語嫌いになっていく可能性もあります。
これは危険だなと思い、このオンラインレッスンは中止することにしました。
英語の勉強の仕方や教え方は、星の数ほどありますが、対象生徒の年齢や目標に臨機応変に対応できるかも、英語の先生の特質だと思いました。
親としては、環境を与えてやりっぱなしではなく、しっかりとフォローすることの重要性を感じました。