CPIもFOMCもとりあえずは無事に通過しました。
CPIは軒並み予想を下回る結果となって、インフレ鎮静化かな?という感じで、指数の先物が急上昇しました。
FOMCもこの調子で利下げの期待が出ていたのですが、蓋を開けてみると、利下げ回数はこれまでの2回や3回というところから、1回ということで、利下げ回数が減っており、市場としてはちょっと不満が出てくる結果となりました。
これは、国債利回り上昇、株価下落、の流れかな?と思ったのですが、国債利回りはその通りに上がっていき、それにつられてドル円も上昇、CPIの結果で下がっていた利回りとドル円が行って来いになりました。
けれども、不思議なことに、株価はほどんど下落しないで、底堅い感じで終えています。
私の場合、S&P500を中心にNASDAQ100を見ているので、NYダウは下がっていることからも、FOMCの影響を受けているように思えますが、ビックテック中心のハイテク企業は全く関係ないみたいな値動きをしています。
これは本当にAIバブルが来ているのかもしれませんね。
株価は先を見ると言われますが、この値動きを見ていると、本当に先を見ているような気がしてなりません。
いつか利下げはしなければならない、そして、AIは人々の生活を一変させる、この流れが株価に反映されているような気もします。
今週前半はアップルの開発会議で株価が牽引されましたが、これでハイテク銘柄が強いことが証明されつつあるような感じですね。
そして、ブロードコムの決算発表も引け後にあり、ここで決算ビートが起きて、時間外で13%のプラスになっています。
このまま、木曜日の取引前のプレ、そして、取引中はどこまで影響を与えるのかなと興味があります。
これぞまさしく、寝て起きたらお金が増えていたという状況になっています。
■持たざるリスクが意識される日
まずは、いつもどおり投資信託の収益を示します。
ずっと右肩上がりに収益額が上がっています。
収益率はいまも積立をしているので、額ほど上がってはこないのですが、収益額が良い感じで上昇を続けています。
ここまで上がると、持たざるリスクを気にする人が出てくるような気配ですね。
現金で持っていて、下がったら買い増ししようと思っているとしたら、今は完全に持たざるリスク状態です。
買いたくて、買いたくて、仕方ない人が増えてくる状況にあると思います。
けれども、ここで買うのは本当にしっかりと考えないといけません。
例年9月は下落の月と言われています。
今年はどうなるか分かりませんが、歴史的には9月は下がるので、今年も歴史どおりとなれば、9月はマイナスになります。
どこまでマイナスになるかってこともありますが、今から入れた新入金額は9月までに何%上がると思っているのか?ってことです。
そして、9月のマイナスをしっかりと耐えることができる自信があるのか?ってことです。
今年はすでに大きなプラスになっています。
特にビックテック関連は大きく上がっているので、4月の下落を耐えた人は、S&P500でも、NASDAQ100でも、FANG+でも、これらに投資している人は利益が大きく膨らんでいます。
だからこそ、このまま今年が右肩上がりで推移するとは思えないのです。
大統領選がありますからね、楽観視は良くないです。
■強かったビックテック
昨日の米国相場はひさびさに大きなボラティリティの日でした。
CPIの発表があった直後、株価指数の先物は大きく急上昇、国債利回りとドル円は大きく下落、その流れで市場が開いて、FOMCの結果を待ちながらも株価は徐々に上がっていました。
FOMCの結果、金利の維持は織り込み済ですが、ドットプロットの結果がちょっと良くなかったです。
これまで2回、3回は利下げするかもと予想していた人たちが、1回になりそうと回数を下げたことで、相場はこれを受けて、国債利回りは上昇、ドル円も上昇という感じになりました。
通常なら、国債利回りが上がることで、株価は下がるのですが、S&P500やNASDAQ100はあまり変わりませんでした。
ただ、NYダウ平均はずっと右肩下がりだったようですが。
パウエルさんの会見で、やはりインフレがまだ沈静化していないと思っている発言があり、これを受けて、株価はやはり下げましたが、それでも引け直前ではビックテック中心に上げてきて、結局、市場中はそれほど変わらなかったチャートになっています。
ちょっと不思議な値動きをしていますが、それでも、これで分かったのはこれからはハイテク企業、ビックテック企業の大相場が来るかもしれないってことです。
株価の未来なんて誰にも分からないので、あくまで予想で当たらないかもしれませんが、でも、賭けるならビックテックだなって思いましたね。
ここからもFANG+の時代が来るかもしれません。
来週のリバランスと銘柄入替、何か入れ替わるんですかね?