セクターローテーションが4日目になりました。
主要株価指数はそれなりに上昇しており、NYダウ平均は1%を超える上昇をしているのですが、これまで市場を牽引してきたビックテックには全く元気がありません。
小型株への買いも増えており、ラッセル2000は何日も連騰しています。
ビックテックが弱いということで、NASDAQ100にも全く元気がありません。
利下げが間もなくということ、そして、トランプ前大統領の返り咲き確率が上がったといことで、これらで恩恵を受けるような銘柄の物色が止まらないです。
ビックテックに関しては特に悪いニュースはないんですけどね。
一つあるとすれば、共和党の副大統領候補がビックテックには障害になりそうだということでしょうか。
これもトランプ大統領の時代から同じようにハイテク企業の独占禁止に絡んだ話はでていますから、あまり目新しい話ではないのですが、上昇していた状況で上げ値を崩しましたので、少しは影響が出ているのかもしれません。
どちらにしても、いまはビックテックにとっては良い状況ではないということです。
こんな時にどうするのか?
当たり前の話ですが、利確なんてあり得ません。
下がっている時こそ買うべきだと思っています。
特にビックテックに悪いニュースは流れていないですからね。
業績が悪くなったわけではないです。
決算が悪い結果だったわけではないです。
なので、売られる理由はほとんど無いわけです。
悪い決算が出れば別ですが、今は完全にセクターローテーションで下げているだけなので、また流れが来ることを待つ方が大切だと思っています。
ただ、何もしないで、待っているわけにはいきません。
そうです、このような時こそ買うんです。
せっかく下がっているので、買って、そして、次の機会に備えるのです。
そのような姿勢が大切だと思っています。
■FANG+がS&P500にカバーされる時が来るなんて
このような相場でも投信の収益更新はやってきます。
私の場合、もちろん、FANG+やNASDAQ100に多く投資しているのですが、一方で、VTやS&P500やVTIにも3割を超える割合で入れています。
なので、これらの投資先はそれほど悪いパフォーマンスではないので、FANG+やNASDAQ100が伸び悩んでいるところをカバーしてくれています。
本来の目的なら、下落の状況下で、FANG+やNASDAQ100の大きなボラティリティを抑えるために値動きのマイルドなS&P500などを入れているのですが、上昇を助けるうえでこれらのファンドが役に立つときが来るとは思いませんでした。
これまでにも、下落時にバッファーとなっていてくれていた部分もありましたが、上昇でも効果があるのであれば、やはりS&P500などへの投資はこれ以上抑えられないなと思いますね。
ただ、上昇局面になった時には、やはりFANG+やNASDAQ100のパワーは格が違います。
ハイテク銘柄ファンドの上昇率はかなり凄いので、もう一度、このようなビックテックラリーが来ると、やっぱりFANG+やNASDAQ100は強いなぁって思うんでしょうね。
■市場が強く上昇するには必要なこと
昨日の相場ではNYダウが市場を牽引しました。
ヒートマップを見ていると、いわゆるディフェンシブ銘柄たちが上がってきています。
そして、ラッセル2000も相変わらず大きく上げています。
このような違いを見ていると、もうビックテックの時代は終わったのか?って勘違いしてしまいそうな感じもしますが、そんなことは無いと思っています。
よく言われるのが、これまでは限られた数銘柄だけが牽引していて、他の銘柄が下がっているので、市場はいびつだと指摘されていました。
それが、ここ数日の逆転の相場を見ていると、これがこれまでのいびつな相場の解消なのかな?と思いますね。
市場がここからも強くなるためには、このようにビックテックだけでなく、小型株やディフェンシブ銘柄も強くなっていかなければならないと思いますからね。
とはいえ、個人投資家としては、この流れに乗る必要はあるのか?って話なんですが、これは微妙だと思いますね。
ここから何日続くと思っているのか?って話だと思います。
セクターローテーションが何か月も続くとは思えないのですが、これからも小型株の時代が来ると思えるのなら入っても良いかと思いますが、私はこればかりは危ない果実だと思いますけどね。