なんでも道しるべ

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【投信契約件数ランキング】低手数料を基準で選んでいるネット民にとっては投信積立も合理的な選択

いま投資をやっている人で、手数料などをできるだけ安くしたいと思っている人や簡単に売買ができるようにしたいと思っている人は、ネット証券を使っている人が多いと思います。

これからの時代、手数料をどれだけ安く利用することができるか、それが基準になってくるでしょう。

これまで手数料で売上や利益を上げていたこれらに関係する業界の会社は、もう手数料で商売できる時代は終わりつつあると思います。

現代の年配の人たちは、まだネットが普及したり、スマホが身近に無かったりする人が多いですし、スマホを持っていて使い方がさっぱりという人も多いと思います。

もっというと、対面や窓口で手続きをしないと怖いと思っている人もいると思います。

ネット証券などで自分のお金を操作すること自体あり得ないと思っている人もいるのではないでしょうか。

けれども、今の若い世代の人は全く違う発想です。

そもそも限られた時間の中で、窓口に出向くなんてあり得ないと思っている人も多いでしょうし、スマホで完結できるのであれば自分自身で手続きを終えたいと思っている人もいるでしょう。

わざわざ高い手数料を払って、必要もない人を介して手続きする意味合いがないと思っている人もいるでしょう。

その業界で働いている人には悪いですが、手数料はマイナスを確定させる無意味なものです。

必要な手数料分は支払ったとしても、無駄に高い手数料を払う必要なんて全くありません。

まあ、その業界で仕事をしている人達は、すでにこの流れは十分に理解しているので、手数料商売から他の稼ぎ頭を模索しているところでしょうが。

こういった流れは、はやりきちんと数字で表れています。

今はつみたてNISAを利用した資産形成が人気ですが、つみたてNISA対象の投資信託の積立契約件数というのがあり、それで十分に示されています。

その中で、強者の商品が明確に分かってきています。

■eMAXIS Slimが強すぎる

ネット証券を利用する人たちは、投資信託の選択も手数料を重視します。

安くネット証券を利用しているのにも関わらず、高い手数料の商品を買うわけがありませんからね。

ネット証券の投信積立契約件数ランキング(8月結果)を見ていると、1位~10位の中で(同率があるので11商品)、6商品がeMAXIS Slimの関連商品でした。

他の商品では、SBI・Vから1商品、楽天の商品から2商品、iFreeNEXTのインド株が1商品、そして、最近に発売開始となった野村のはじめてNISAシリーズから1商品です。

eMAXIS Slimの商品が6商品も入っていることに驚きですが、これらのeMAXIS Slimの商品は業界最安値の手数料を目指しているので、eMAXIS Slimの商品は手数料が安いという印象が強くなっています。

実際に、周りの新商品の手数料に負けていると、それに追従している姿勢を示すので、保有している人も安心して低手数料商品を持てるという感覚になっているのではないでしょうか。

手数料は運用成績に必ずマイナスを与えるものですから、手数料が安い商品は運用利益に繋がります。

運用している以上、儲けを出したいというのが基本ですから、低手数料を選ぶというのは当然のことです。

それがネット証券限定で販売されているなどといった場合、これらの商品を買い付けるためにネット証券で積立手続きをするというのは基本の流れになります。

今の若者はその辺りの抵抗が少ないので、安い手数料でしっかりと運用している人が増えているってことでしょうね。

■全米系?オールカントリー系?

運用指数の商品群で分けると、全米系の指数が3商品、オールカントリー系の商品が4商品となっています。

他の商品は、インド株や債券、TOPIXなどの指数の商品も入ってきていますが、やはり全米系とオールカントリーは強いです。

上位ランキングにも関わらず、商品が散らばっているということは、それだけこれらの指数は人気が高いということになります。

あとは、先ほどの手数料の差や、自分の使っているネット証券で販売されているかどうかなどが選択肢のポイントになるかもしれません。

全米系の中でも、S&P500と米国まるごと指数の両方があるのも興味深いです。

オールカントリーも完全な全世界株式もあれば、除く日本タイプのオールカントリーもあります。

同じ全米系やオールカントリー系でも、ちょっとした違いがあり、これらも同じようにランキングに入ってくるというのは、商品を選ぶ人もしっかりと吟味していることが分かります。

株式投信の積み立て商品を選ぶ際には、その人の個性が出ます。

株式関係の投信を買っている時点ですでにリスクを取っているのですが、それ以上に、どこまでリスクを取るのか、分散をできるだけ利かせたいのか、これらというのは同じように動く車でも車種選びが人によって違うのと同じです。

大差は無いとしても、少々のリスクやリターンの差は出ますので、何を信じるか、自分が何だったら継続できるか、その辺りが選びポイントなのだと思います。