私のブログでは、インデックス投資のS&P500を中心とした投資信託やETFを推奨していますが、もしや、GAFAM銘柄を個別株投資している人っていないですよね?
2023年に入って、さらにGAFAMが力強く上がっていますし、加えて、テスラやエヌビディアなども更なる上昇をしています。
そうなると、よくある話としては、S&P500なんて、490銘柄がゴミ株であり、全然上昇していない、していてもTOPIXと変わらんっていう主張が出てきます。
それからさらに飛躍していくと、もう、GAFAMとテスラとエヌビディアを買っておけば良いって話になってしまうんですよね。
でもこれってとってもハイリスクな投資をしていることになります。
GAFAMがこれからも上がっていく可能性はありますし、成長を続ける可能性もあります。
けれども、S&P500を捨ててまで、これらの成長銘柄に全振りするような投資姿勢は投機に近いものがあります。
歴史を見たら、ちょっと驚くかもしれませんから、悪いことは言わないので、長期投資をするのなら黙ってS&P500を買っておいた方が良いです。
S&P500を信じられないのなら、米国株が信じられないということにもなりますから、その場合は別のカントリーへの投資を選択した方が良いと思いますけどね。
■2002年トップ10銘柄
なぜ私がGAFAM銘柄などに懐疑的になっているのかというと、それは、20年前の米国時価総額トップ10が、今となってはかなり置いていかれているという現実があるからです。
今好調の銘柄であっても、20年後には同じように成長しているかどうかなんて誰にも分かりませんし、もしかすると入れ替わっているかもしれない。
可能性だけの話なので、ここから20年後もGAFAMが同じように牽引しているかもしれない。
未来は誰にも分からない分、何か1つに全力的な投資をするのが危険だということです。
2002年のトップ10の銘柄って何があったかご存知でしょうか。
- GE
- マイクロソフト
- エクソンモービル
- ウォルマート
- シティ
- ファイザー
- インテル
- AIG
- IBM
- ジョンソンエンドジョンソン
2002のトップ10の会社ってこのような感じでした。
ここから、20年後の2023年に今もなおトップを走り続けているのは、マイクロソフトただ一つです。
もちろん、他の会社も有名な会社なので、ダウ30種などの採用銘柄もありますが、それでも、2002年の勢いはかなり落ちていると思われます。
なぜそう思うのか、それは下記のデータで分かります。
- GE -1.4%
- マイクロソフト 13.8%
- エクソンモービル 8.0%
- ウォルマート 6.5%
- シティ -8.5%
- ファイザー 3.8%
- インテル 2.6%
- AIG -12.9%
- IBM 7.4%
- ジョンソンエンドジョンソン 7.4%
ここに示したデータは、2002年から20年間の年間平均騰落率です。
ここで強いのはやはりマイクロソフトで、GAFAMの一角ではありますから、年間13.8%もの上昇率となっています。
もし2002年に100万円投資していたら、1590万円にもなっています。
けれども、それ以外の銘柄といったら、マイナスも目立っているわけで、トップのGEだと-1.4%、シティも-8.5%、AIGに至っては-12.9%ですから、100万円投資していたら5万円になっているということです。
2002年にトップ10という勢いのある会社でも20年経つとどうなっているか分からないのが、この現実だということです。
なので、今の好調な会社が20年後も今の好調さを維持しているのかというと、ちょっと疑問に思うことがあると思います。
それが現実であり、歴史が物語っているということになります。
■S&P500指数に勝ったのは何銘柄?
怖いのが、これらの年間平均にS&P500を加えてみると、このようになります。
- GE -1.4%
- マイクロソフト 13.8%
- エクソンモービル 8.0%
- ウォルマート 6.5%
- シティ -8.5%
- ファイザー 3.8%
- インテル 2.6%
- AIG -12.9%
- IBM 7.4%
- ジョンソンエンドジョンソン 7.4%
- S&P500 8.3%
どうでしょう?驚きませんか?
結局、S&P500に勝っているのはマイクロソフトだけで、あとはプラス成長でもS&P500には負けているという結果なのです。
ここから考えると、冒頭でも言ったように、長期投資の場合は、今勢いのあるGAFAMやテスラやエヌビディアの個別投資をするのではなく、S&P500に投資をした方が良いってことですね。
まあ、未来はどうなるか分かりませんから、もしかするとGAFAMに投資しておいた方が良かったってことにもなりかねませんから、ここは個人の自由、自己責任による投資ってことになります。
このようなデータをみると、結局、何も考えずに市場平均を購入し、銘柄を絞りたくてもS&P500指数により500社まで絞った方が良いってことだと考えます。
私の場合、長期投資でやっていますし、基本はバイ&ホールドですから、長期目線でS&P500に投資したくなるという証拠データになります。
また20年後にこのようなデータを見返すのが楽しみではありますね。
意外と、GAFAMやテスラやエヌビディアではない、また他の新たな会社が昇りつめてくるかもしれませんよ。