受験は「英語」と「数学」で決まると言われています。
確かにそうだと思います。
配点が高いのが英語であるのに加え、数学は得意なのか不得意なのかで明確に差が生まれるからです。
大学入試では特に英語と数学と言われますが、高校入試の場合はここに国語が入ってきます。
なぜ、高校入試の時は「国語」が主要教科になるのでしょうか?
それには理由がありそうです。
正しいかどうか分かりませんが、私なりの解釈を書きましょう。(たぶん、当たっていると思う)
■中1と高校入試とのギャップ
英語に関して、中学1年初期の定期テスト問題と高校入試(特に難関高校)の問題を見たことがありますか?
余りにもレベルが違い過ぎて衝撃的です。
中1の初期の英語の勉強は、国語でいうと幼稚園児が習うような内容です。
幼稚園というと言いすぎかもしれませんが、せいぜい小学1年生レベルでしょう。
そこまで簡単な英語からスタートしています。
それが、高校入学時にはあそこまでレベルが上がっているのですから驚きです。
例えば、小学生で習い始める算数で考えると分かると思いますが、小1から算数を習い始めて、小3の学年末に高校入試レベルの問題が解けるはずがありません。
それと同じようなことを、中1から中3にかけて英語の教科でやっているのですから驚きです。
自分も学生時代に経験したことではありましたが、親になって客観的に見てみて、この事実には衝撃的でした。
■大学受験では英語がより高度に
スパンを広げて、大学受験であっても同じだと思います。
中1の初期にあの低次元の英語をやっておきながら、6年後の大学入試には超長文であったり、英作文であったり、超スピードのリスニングを聞き取ったりと、あり得ないほどの上昇ぶりです。
6年間でここまでレベルが上がる教科は他にあるのか?と思えるのです。
以前にも書きましたが、国語は難しくし過ぎると一気に平均点が下がってしまう上に、簡単にし過ぎると差が付かないテストになります。
だから、国語は難しくできない教科であると言われています。
その分、英語に国語などの他教科要素を入れることで、英語を単に訳すだけのテストではなく、思考的なテストになり、難易度調整がしやすくなります。
したがって、大学入試では英語が必須であり、英語の配点が高くなるそうです。
■英語が難しくできないから国語が主教科
高校受験の場合は、まだ英語を本格的に初めて3年もたっていないので、英語に国語などの複数の教科の要素を入れることが難しいです。
だから、国語は国語として配点に重きを置いているのでしょうし、そもそも国語の通常レベルのテストでも十分に得点がバラつくので、問題ないのだと思います。
ゆえに、高校受験では、数学・英語・国語という主要3教科が必須になり、この3教科を制する者が有利になるという仕組みだと考えられます。
大学入試では、英語と算数が勝敗を分けると言われますが、高校入試の場合は、まだまだ英語のテストレベルを上げることができないので、国語が入ってくるということです。
これが今日の時期の最初に挙げた答えだと思っています。
■英語をやらない小学生は後から困る
おまけですが、英語の中1のレベルの低さと、高校受験の難関校のレベルの高さについて、少し触れましたが、このレベル差は非常に大きいと思います。
それが、大学にかけては、難関大学となると、英検の1級レベルとなりますし、TOEICのような問題になっています。
したがって、たった3年間や6年間でハイレベルの英語にしてかなければなりません。
私の感覚からして、これはかなり無謀に近いと思っています。
小学生の子がいる親としてできることは、学校に頼らずに、自学で英語を習っておくべきです。
英語教室や塾に行けるのであればよいですが、やはり費用も高いですし、お金をかけるくらいなら、算数や国語にかけた方がコスパは良くなるのは間違いないと思います。
なぜなら、学校の英語のレベルが低すぎるので、通っている子ども本人がそれほど真剣に英語を勉強しないので、コスパが悪くなると思うのです。
その場合は、家で英語の音楽を聴くとか、英語のアニメを見るとか、NHKの英語番組を見るだけでも全然違ってきます。
無駄と思えるのは大人の固い頭であって、柔らかい子どもの頭であれば、これらの取り組みでも徐々に英語の能力は高まってきます。
どちらかというと、ちょっと負荷をかけるくらいで家のなかで英語の環境を取り込んでいくのが良いと思います。
何もしなければ、何もできない子に育つだけです。
英語は語学なので、聞いているだけでも、少しずつ頭に入ってきますし、話せるようにもなってきます。
英語は文法をしらなくても、英検準2級くらいまでは軽く取得できるので、何かを目標にして取り組むと良いでしょうね。
どちらにしても学校に頼らない取り組みをしなければ、高校受験や大学受験で、英語で苦労するのは間違いないと思います。
逆に言うと、アドバンテージがあれば、英語は得点源になりますし、偏差値を引き上げることも可能ですから、小学生やもっというと幼稚園児のうちから取り組むべきでしょうね。