前回の記事で、馬渕教室の公開テストの結果を示しました。
国語を完全にやらかしてしまったので、偏差値64以上というSSSTクラスの目標は到達しませんでした。
けれども、国語の偏差値が50を下回ったのにも関わらず、偏差値が63台で留まったのには驚きました。
私の予想では、偏差値61くらいまで落ちると思っていましたので。
確かに、英語67、数学64、社会64という感じで、それなりに点数を稼いだ教科はあったのですが、国語をここまでやらかしていると、5科で偏差値が63で留まるのには疑問を感じます。
理科58、国語48なので、足を引っ張る要素は大きかったです。
それでも、5科でそれなりの偏差値をキープ出来たのには、やはり個々の不得意教科という事情があるのではないか?と思えるのです。
■偏差値の次に確認するグラフとは
私は成績表が返ってくると、最初にもちろん本人の偏差値を確認しますが、その後に、得点分布を確認します。
これを見る理由は、一つは、娘の偏差値が上がりやすい状態なのか、あまり上がらない状況なのか、の確認です。
ご存知のとおり、分布は広い方が偏差値は上がりやすく、狭い方が偏差値は上がりにくいです。
したがって、平均点より同じ点数だけ高くても、偏差値に反映されやすいのか、それとも反映されにくいのかを知っておく必要があります。
これは本人の問題だけではく、問題の作り方にも影響を受けるので、得点と平均点とそれによる偏差値だけではミスジャッジを起こすことがありますから、得点分布を確認するのは意味があると考えています。
もう一つが、分布が広がることによる、周りの人の学力や問題の質を考えることです。
例えば、本人が「今回は英語が難しかった」と言って、実際に、分布が広かったら、そのとおりなのだろうなと思いますし、逆にそれほど広くなっていなかったら、単に自分の実力が到達しなかったということになります。
単純に得点だけを見るのでは、このような考察はできないので、得点分布で山の広がりやピークの高さを確認することは意味があると思っています。
それを見ると、最近の傾向は一目で分かります。
■正規分布と歪な山
公開テストも中1の頃は、理科や社会は歪な山をしていました。
奇麗な正規分布ではなく、極端に言うと、平均点より高い所にピークがきているというものです。
歪な山をしていると、その問題は簡単すぎる、もしくは難しすぎるということが起きています。
理科や社会は、最初は範囲が狭いので、基本的には簡単すぎるということが起きていたのだと思います。
それが、最近では奇麗な正規分布に近づいてきています。
もう一つ、英語と数学の山の広がりがどんどん広くなっています。
特に英語が顕著で、どの教科も基本的には得点の低いところは人数が少ないものなのですが、英語だけは特別に低得点の人数が多いです。
本当に、まんべんなく、10点~90点に居るような感じです。
もちろん、平均点の50点付近が最も人が多いのですが、それでも平均点から離れた点数でもそれなりの人がいます。
英語が一番、得点差が付いている教科なのかもしれません。
■英数が苦手だと苦しくなりやすい
大学受験では数学が最も差が付く教科なので、数学で合否が決まるとも言われていますが、中学生に関しては英語の方が差は付いているのかもしれません。
もちろん数学も、他の国理社に比べると分布は広いですが、それを上回るのが英語ということです。
話に聞くと、数学がめっちゃ得意な男の子が多いけれど、意外と英語が苦手らしいという情報です。
それに関しては、学校の同級生でも同じ人が多いようで、やはりそれも、男の子が多いみたいです。
数学と英語は積み重ねの教科なので、1~2ヶ月特訓したからといって、急激に伸びる教科ではないです。
この2教科の数学と英語のうち一つでも苦手な教科があると、結構、足を引っ張る可能性があります。
それが、冒頭の5科で偏差値が余り落ちていない理由の一つだと思っています。
1点はどの教科で取っても同じ1点なので、極端な話、英数国理社のどの教科で1点を積み上げても良いのですが、それでも英数で罪上がっていると、そのアドバンテージは大きいです。
結局、多くの生徒が何かしらの教科で点を落としているのだろうなと思います。
それで多いのが英語と数学、特に英語だということです。
娘も国語が苦手なので、これで偏差値が一気に落ちているのは勿体ないです。
国語を得意にしろ!とまでは言わないですが、少しできる程度の偏差値60行かないくらいの点数を取れば、それだけで20点程度は積み上げられます。
今の偏差値帯で20点の積み上げは非常に大きいです。
是非とも、苦手教科を克服して、バランスよく偏差値を上げてほしいと願っています。