なんでも道しるべ

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【小中学生の話す力】全国学力テストの英語の結果によりスピーキング力が乏しいという結果に

4月に行われた全国学力テストの結果が出ましたが、英語のテストが話題になっています。

英語のテストの中で、特に「話すこと」に関して、正答率が思いのほか低かったようで、ニュースになっています。

私が個人的に思っているのは、英語って、学校の学習だけでは無理だと思っています。

特に、スピーキングやリスニングに関しては、学校の授業や宿題だけでは全く太刀打ちできないでしょう。

そんな短時間で身に付くのであれば、これまで日本人が英語に困ることは無いと思いますし、私自身も英語が苦手になることは無かったと思います。

語学なので、結局、触れる時間が鍵だと思いますし、学習内容ももちろん重要ですが、いかに英語と接する時間が長いかどうかで決まってくると思っています。

私の場合、学生の時は英語が苦手というか大嫌いだったので、親になった時、子どもには英語で困らないようにしてあげようという気持ちが大きかったです。

英語は学校で習い始めるよりも先に始めないと、英語が好きにならなければ、時すでに遅しという可能性もあると自分自身の体験からありましたので、できるだけ早い時期に英語教育を始めていました。

英語が好きになれば、たとえ学校で学習する英語の教科が得意にならなくても、嫌いにはならないと思ったからです。

■「話す」正答率は12.4%に留まる

今回の全国学力テストの英語の技能は、読む・聞く・書く・話すの4つの技能で測られました。

この4技能自体は、大学受験での外部試験利用でも言われているので、特に今回が特別な技能ではないのですが、この4技能のうち、読む・書くに関しては問題ない人が多いと言われています。

それは、入試問題が読む・書く、この2技能を中心とした形式になっているので、その2つの技能は問題ない人が多いのですが、聞く・話すに関しては不得意としている人が多いのが現状です。

入試などのペーパーテストでは良いのですが、結局、社会人で英語を使用するとなると、話すことや聞くことが中心となるので、この技能の方が必要だと思います。

さて、正答率の結果ですが、読むは51.7%、聞くが58.9%と良かったのですが、書くは24.1%、話すに至っては12.4%と低かったのです。

以前までの小中学生であれば、読むのと書くのが良かったのだと思いますが、意外と聞くのが良いということで、リスニング力が付いていることになります。

この辺りは、授業の組み方が良くなっているのかもしれません。

昔は読み書き中心の英語でしたが、最近はALTの制度が上手くいっているのか、リスニングは力がついているのだと思います。

けれども、スピーキング力はニュースの見出しになるみたいに12.4%は低すぎますね。

話す問題は、全部で6問だったようですが、全問間違った生徒が半数くらいいたらしいですから、これはかなり問題だと思います。

聞けるけど話せない、これがインプットの途中段階であれば良いのですが、日本人の気質であれば問題ですね。

■まずはインプットから

幼児英語をやっている人なら分かると思いますが、自ら英語を発するようになるには、2,000時間が必要だといわれています。

日本人の赤ちゃんが日本語を話し出すのに数ヵ月~1年近くかかるように、英語も同じで、まずはひたすらインプットが必要になります。

そのインプットで自分の容器がいっぱいになったら、こぼれるように英語を発するようになるという仕組みです。

この仕組みって、中学生の時から英語を勉強し始めた人には分からない感覚で、乳幼児段階から英語を始めた人しか分からないと思います。

というのは、英語を母国語のようにインプットしていくのか、英語を教科のように勉強していくのかの違いになるのだと思っています。

当たり前ですが、スピーキング力を鍛えるには前者の方が良く、英語で聞いて、英語で考えて、英語で答えるというのが出来るようになります。

英語を教科の一つとして学習していくと、この英語だけの思考回路ができ難く、一度、日本語に直すとか、日本語で思考するということになってしまいます。

単純に話す力だけでなく、英語の思考回路ってところが、このような正答率になっている原因の一つだと考えます。

■学校に頼らずに自分で学習する姿勢

今の高校生や大学生に比べて、小中学生は英語ができる子とできない子の違いが大きいと言われています。

この違いって、おそらく、乳幼児から英語をやっているか、やっていないかによって、かなり変わってくると思います。

娘の場合、中学生になった今よりも、乳幼児期の方が英語をやっていました。

もちろん、単語を覚えたり、文法の勉強をしたりは、中学生になって受験勉強をしている今の方がやっていますが、リスニングやスピーキングの練習は乳幼児期の方が時間は長いです。

小さい頃にしっかりと時間をとってインプットやアウトプットをしていれば、学習時間が短くなっても、その時の感覚は残っているみたいです。

まあ、日本語と同じと考えれば、当然といれば当然ですけどね。

この結果から、またしても文科省はカリキュラムの修正をしていくでしょうね。

おそらくアウトプットの時間も取るようになってくると思いますが、これによって受験英語が手薄になると、受験用の英語は自分で対策しないといけなくなりますね。

何よりも学校に依存するのではなく、自ら学習していった方が良いでしょうね。