別に娘は東大を目指している訳ではないですが、東大合格者数の2/3は、東大進学者数実績の上位100校で占められているといわれます。
もっというと、上位15~20校くらいで、東大合格者数の半分は満たされています。
そんなことを言われると、高校進学時に、ほとんど大学進学が決まってしまうと思っても過言ではないかもしれません。
けれども、これには罠があり、逆に、上位100校に通っていたとしても東大への進学が保証されるわけでもなく、安心できるわけでもなく、結局は、個人の頑張りが合否になるわけですから、自分が頑張って勉強するかどうかです。
それでもデータというものは冷酷であり、現実なので受け入れるしかありません。
逆転合格という名で勉強している人は、その1/3に入る為に、100位圏外の学校に通いながらも一生懸命に勉強するわけです。
娘の場合は東大を狙っているわけではないので、このデータがそのまま使えるわけではないですが、難関大学であれば、それが下側にシフトしただけであって、それほど大差ないと思います。
■高校2年までに履修内容は全て終える
大学受験は現役と浪人があるわけですが、現役で難関大学に合格する人は、高校2年の間に全ての履修内容は終えて、残り1年間は受験勉強に特化するといいます。
たしかに、浪人生の場合は、1年間ずっと受験勉強しているわけですから、現役生は浪人生と戦うには、それほど先取り勉強をしないと勝てる訳がありません。
進学校でない普通の学校に通学している場合、学校の授業に合わせて勉強していては、先取りも何も、受験前に履修が終わるようでは全く歯が立たないでしょう。
だから、予備校や各塾では、先取り学習を進める訳です。
YouTubeで投稿している塾チャンネルでは、「何を使っても、何をしてでも、高校2年までに全履修を修了させるべきだ」と言っていました。
そのためには、スタディサプリを使ってでも、構わないと言います。
私個人的な意見としては、参考書でも良いと思うけれど、まずは映像授業の方が取っ掛かりが良いと思われるので、最初は映像でガンガン勉強していくべきかと思っています。
その意味においては、スタディサプリは良いと思っています。
参考書推奨の人からすると、スタディサプリの映像を見るのも時間無駄で、参考書を使って勉強した方が早いと言われるかもしれませんが、参考書で何時間も悩むのであれば、映像授業で解説してもらった方が概要を掴むには好都合です。
また、概略を掴むには、スタディサプリの基礎講座が最も都合がよく、まずは知識を何も考えずに叩き込む。
その後に、応用講座、参考書、問題集、予備校、学校の授業という感じで深くマスターしていけば良い訳です。
最も勉強になるのは、演習を重ねながら、分からない時は講義系参考書を確認するなどで、勉強していくのが良いのではないでしょうか。
■高校受験でも戦略は同じ
2年生までに3年生までの勉強を終わらせるという勉強の仕方は、特に大学受験生に特化したものではないと思っています。
これは高校受験でも意識すべきことで、中学2年までに3年までの履修を終わらせておくというのは良い心構えだと考えています。
それをやるには学校だけでは確実に無理であり、塾に行けば先取り学習はできるかもしれませんが、せいぜい3ヵ月~早くても半年の先取りくらいでしょう。
やはり自分のペースでドンドン進めていけるのはスタディサプリなどの映像授業だと思います。
まだ、塾の中でも戦いがあり、我が娘の通っている塾であれば、テストの偏差値でクラスや席順が決まるので、塾で仲間と同じ勉強をしているようだと差がつきようもなく、上位に行ける訳がありません。
私立中高に通っていても塾を併用しているのと同じく、塾に行っていたとしても、さらに通信教材などで追加勉強する事が大切だと思うのです。
■受験は戦いだ
中学2年までに3年間分の勉強が終わっていると、残り1年は高校受験の勉強に集中できます。
過去問をやって、自分の弱い単元を再勉強し、基礎を固めたり、難問にチャレンジしたりすることも可能です。
それを周りの生徒と同じようなペースでやっているようだと、冬休みまでに基礎固めをして、冬休みに過去問を解いて、3学期に入ったら焦りをハイペースに変えて、受験勉強に最大集中するといったスケジュールになります。
それで合格できればそれでも良いのかもしれませんが、結局、無茶をしたものは後からツケが回ってきます。
それが合格した後の高校生活の最初に、燃え尽き症候群という形で現れたり、高校デビューなどをしたり、という意味不明の行動にでて、一番大切な大学受験を棒に振るわけです。
受験は戦いなので、何よりも大切なことは他人を出し抜くことです。
皆で和気あいあい、仲間で全員合格、なんて甘い考えではやっていけません。
現代は便利ツールが溢れかえっています。
全てを網羅するのはキャパオーバーになりますが、必要なことを選別して、効率よく、最速で勉強していくことが重要でしょう。