なんでも道しるべ

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【S&P500やオルカンで良いの?】ゼロ資産から資産5,000万円には22年や27年かかってしまう

日本中、全体の8割がマス層の資産3,000万円以下と言われています。

準富裕層となる資産5,000万円以上の世帯数はというと、全世帯の10%もいないのです。

日本では億万長者と言われる富裕層に行くためには、必ず準富裕層である資産5,000万円~1億円の層を通過しなければならないのですが、資産5,000万円ってそう簡単に形成できるのでしょうか。

退職金がある企業は7割から8割程度と言われていますが、実際に退職金が貰える立場の人は限られてきます。

正社員であることに加え、勤続年数の条件も満たす必要があるので、8割程度の企業で退職金制度があったとしても、実際に手にできる人は8割の人ではないということです。

また、退職金が貰えたとしても、全体平均は約2,000万円と言われていますから、準富裕層になるにはあと3,000万円足りません。

仕事を辞めた直後が一番お金持ちと言われていますが、結局のところ、働きながら3,000万円は最低貯めないといけないですし、退職金が少なかったり、無かったりすると、それこそ、資産形成時に5,000万円を貯めないと富裕層の入り口である準富裕層にすらなれないということです。

金利がほとんど付かない貯金だけで5,000万円はとても厳しい道のりではあるのですが、そこにリスクをとって資産運用ができれば、5,000万円の道は少し開けるのかもしれませんね。

ただ、リスクの取り方が重要です。

資産5,000万円の大きな資産を形成するには、入金力+リスク許容度が必要であるというのは言うまでもありません。

■みんなで準富裕層に到達なんてあり得ない

ゼロから資産形成をしようと株式投資に手を出した場合、自分の選んだ商品が本当に自分の目的に合っているものなのかは考える必要があります。

著名人やファイナンシャルプランナーはオルカンが良いと言っているから、分からないしこれらの商品にしようとか、個人投資家の中ではS&P500が一番人気らしいからおそらくこれを買っていれば安心だろうとか、そんな安易な理由で選ぶものではないということです。

怖いものほど、運命共同体ではないですが、みんなと一緒のものを選んでおけば安心という風潮になってしまいますが、みんなと一緒ということは、どういうことかを考えなくてはいけません。

みんなと一緒、だから、みんな資産が増える、だから、全員で準富裕層、なんて都合の良い話があるわけがありません。

もちろん、途中の暴落や調整で手放してしまう心の弱い人もいますが、たとえみんなで保持していたとしても、みんなで準富裕層になったら、世の中はもっとインフレになっているでしょう。

資産5,000万円がボーダーラインではなくなるということです。

準富裕層のラインが上がってくるでしょうね。

だから、マス層から脱却して、準富裕層を通過して、富裕層に到達するためには、自分自身で最適な商品を選ぶ必要があるということです。

■S&P500は22年、オルカンは27年

少し話がややこしくなってしまうので、ここからは話を戻して、今の貨幣価値で考えることにします。

未来の貨幣価値は分かりませんが、現在の基準で考えると、準富裕層は資産5,000万円以上ということですから、何年で5,000万円に到達できるのかを考えなくてはいけません。

貯金ではなく、少しリスクをとって、投資で資産形成をしようと考えます。

先ほど登場した一番人気のS&P500指数対象の商品を買っていくとして、毎月5万円だったら投資に捻出できるかなと考えたとします。

まあ、5万円だったとしても、毎月ですから、相当頑張っていると思います。

複利運用で、現在のS&P500のパフォーマンスで、月5万円だったら、何年で資産5,000万円に到達すると思いますか?

答えは、22年です。

仮に、著名人やファイナンシャルプランナーが良くお勧めしているオルカン(全世界株式)だと、27年です。

毎月5万円も投資に入金し続けて、調子よく右肩上がりの時も、市場がリスクオフで調整局面である時も、はたまた大きな問題が出て暴落した時も乗り越え、22年や27年という年月をバイアンドホールドして、ようやく5,000万円ということになります。

投資ってもっと短期間で儲かると思っていた人が多いのではないでしょうか。

けれども、現実は22年と27年なのです。

これを長いと見るか、妥当な年月だと見るかは、その人の相場観と年齢などによるのかもしれまえん。

こんなに長いのは嫌だと思うと、そのような人は一生懸命情報を入手して、勉強して、自分のリスクに合った商品を選ぶようになります。

私だったら、NASDAQ100であったり、FANG+であったり、レバナスであったり、レバファンになるかなと思います。

これらの4商品は、S&P500よりもリスクが高い分、期待年利も高いので、22年よりももっと短期間で5,000万円に到達するパワーがあるのです。

その分、値動きのボラティリティは大きいですし、リスクが高いのは当たり前のことですが。

自分の目標を明確にして、それを達成するために、自分の入金力とリスク許容度を考えた商品を選ぶことを考えましょう。

決して、何も考えずに、誰かのお勧めの商品を買うとか、目標に対してあまりにも期待が持てない商品を選ぶことが無いよう、投資の最低限の勉強は必要だということです。

それが、ゼロ資産から準富裕層の5,000万円に到達させる最善策だと考えています。