富裕層は、「コップの水を飲むのではなく、コップから溢れた水だけを飲む」という言葉は聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。
同じような言葉に、魚をあたえるのではなく、魚の釣り方を教える的な話もありますし、インプットを続けると器に余ってアウトプットが溢れてくるみたいな話もあります。
結局のところ、何が言いたいのかって話ですが、結果はすぐには付いてこないってことですね。
早く結果が見てみたいというのは人間の本質ですが、結果は後から付いてくるので、目の前のやるべきことをしっかりやりましょうって話ですね。
当ブログは資産形成の話を中心に書いていますが、資産から資産が増える金額っていくらでしょうね?
まあ、答えは各人それぞれで違いますが、一般的にここかな?ってラインは、3,000万円かなと思いますね。
資産が3,000万円になると、生活防衛資金を数百万円置いておいて、リスク許容度が高い人であれば2,000万円以上は投資に突っ込むことが出来ると思います。
リスク許容度マックスの人は、2,900万円くらい入れられるでしょうか。
そうなると、年間で150万円から300万円くらいのインカムゲインおよびキャンセルゲインが手に入り、資産が雪だるま式に増えるということも味わいやすいということ、さらには、お金が増えていくのを実感できるので、お金を使うことを躊躇するようになり、さらに複利が複利を呼ぶという意識が芽生えるって話です。
なので、今、貯金がゼロの人でも、資産が1,000万円前後ある人、2,000万円を超えて喜んでいる人でも、まずは3,000万円を全力で目指しましょうってことになります。
野村総合研究所の区切りでは、資産3,000万円はアッパーマス層を呼ばれ、3,000万円未満のマス層とは一線を画しています。
したがって、富裕層にはまだまだ届かないけれど、一般のマス層とはちょっと違った層に行けるのが資産3,000万円ということなので、是が非でも到達したい水準となります。
■各年代の資産3,000万円以上の割合
前回の記事で、老後に向けた資産額の話を書きました。
老後2,000万円問題を意識されているかどうか分かりませんが、40代~70代で平均資産は2,000万を超えていませんでした。
なので、一般的な生活をしていると、2,000万円未満となり、3,000万円には到達しなんですよね。
資産運用が順調になる3,000万円というのは意識しないと到達しないわけですから、何としてもそこに到達したいものです。
さらに、老後になると切り崩しというのも意識しなければならなくなりますから、現役世代のときに本当なら3,000万円に到達したいのですが、それが本当に難しい。
子どもがいる場合などはなかなか難しい領域です。
したがって、下記のような世代毎の3,000万円到達割合になります。
各年齢代の資産3,000万円以上の割合は下記のとおりです。
- 20代 0.5%
- 30代 2.8%
- 40代 5.9%
- 50代 9.6%
- 60代 16.9%
- 70代 16.1%
このように分けると、資産2,000万円の割合の時と違って、明確に3,000万円以上というのは60代の退職金というお金によって増えている人が多いですね。
しかしですよ、60代になって急に資産運用をしようとする人が増えますが、これはこれで危険です。
これまで40年間くらい何もやったことない人が、急に資産運用といっても、リスク許容度も分からないですし、時間も短くなるのでハイリスク・ハイリターン商品に手を出すか、毎月分配型に手を出すのがオチです。
なので、遅くとも50代までには資産運用は開始したいところです。
そして、資産が資産を生むような状況であるコップの水があふれる状況を作るのは、早ければ早い方が良いということになりますね。
■収入を増やすか、支出を管理するか
資産3,000万円を現役時代に持つと、資産形成から資産運用に変貌しますから、かなり資産が増えるスピードが上がると思います。
さらに、給与で毎月の稼ぎもありますから、さらに投資資金を投入することも可能になりますから、相場に一喜一憂しなくなりますし、心にも余裕ができるので、仕事も精神的に楽になってくる可能性も高くなります。
仕事がしんどい人は、まずは資産を増やすことに全力を注いだ方が良いと思いますね。
今の収入だと絶対行かないと断言できる人は、支出を減らすもしくは副業をすることを考えるのも一つです。
両方やった方が明確に資産は増えていくでしょうね。
そして忘れてはいけないのが、資産が数百万円の段階でも資産運用を始めることです。
投資をやらないと、3,000万円になったからといって始められるものではありません。
自分のリスク許容度を知るためにも早く始めることは大切です。
まあ、最もリスクがあるのが、稼いだ収入を無尽蔵に使われることかも知りません。
自分に倹約意識があっても、家族の誰かが浪費家だったら、資産3,000万円はしんどいかもしれません。
それは相続でも同じで、3,000万円近くの相続を受けても、親戚内で揉めたり、それがきっかけで浪費につながったりすることだって大いにあり得ます。
そうなると資産が資産を生むのは大変な労力になるので、そこもしっかりと管理が必要ですね。