最近、デジタル庁なるものが発足して、デジタル教科書が話題にあがってきています。
私の個人的な意見としては、早急にデジタル教科書を導入すべきだと思っています。
大人(政治家などの高齢者)にとっては、たったの1年、2年かもしれませんが、子どもにとっては大きな1年、2年です。
1年でも早くデジタル化に慣れることは、将来において大きなアドバンテージになります。
逆にいうと、義務教育課程において、デジタル教科書に触る機会を失うだけで、将来において、最後のアナログ世代と言われる可能性があるということです。
■学生のうちからデジタル化に慣れること
デジタル教科書にすべき理由は、何といっても、電子化ツールや端末に慣れることです。
今でも紙の教科書、紙のワークブックを使用していますから、やはり紙がベースとなった勉強法になってしまいます。
紙は紙の良さ、デジタルはデジタルの良さがありますから、それぞれにメリット・デメリットがあって当然です。
デジタルになると、これまでの勉強法が通用しなかったり、扱いが不便になったり、様々な不便があるかもしれませんが、それは時代の流れなので仕方ないです。
デジタル教科書にも良い点があるわけですから、それをベースにきっと良い勉強法が確立されるはずです。
これからの時代は確実にデジタル化していく流れなので、できるだけ早期にデジタル教科書を導入すべきです。
■毎日、登校荷物が多すぎる
デジタル教科書にすることで、毎日の通学の荷物がかなり減ります。
登校する中学生などを見ていると、かなり重たい荷物を背負っています。
合宿でも行くのか?と思えるくらいの荷物を毎日持って登校しています。
成長期にこのような姿勢の悪い登校も良くないと思いますが、何と言っても、荷物を運ぶだけの意味がどこにあるのか?と思えるわけです。
学校で教科書は使いますが、家に帰って教科書を開けるのはどの程度あるのでしょう?
例え、宿題で分からなかったことがあっても、まずは教科書よりもノートを開ける人が多いでしょう。
教科書は授業にとっては必須のツールではありますが、家庭学習では必須ではありません。
これを今の学生にも押し付けているのは、昔の時代を知っている人からの拷問に近いと思います。
■デジタル教科書導入への障害
デジタル教科書の導入の障害はおそらく2つあると思っています。
一つは財源、もう一つは変化への戸惑いです。
財源の面は、端末の問題と通信の問題があると思っています。
コロナ禍で端末を早期に配布しようとする動きが出ていますが、なかなか全世帯へ配布はされていないのが現状です。
コロナ禍の非常事態であっても動きが悪いのですから、通常であればもっと動きが悪いでしょうね。
また、デジタル教科書の場合は有料になるということからも、この費用を誰が捻出するのか、各家庭への負担はどうするのか、といった問題が出るのは間違いないと思います。
家庭によっては負担が出るくらいなら、これまでの紙の教科書で不便は無かったというでしょうから。
■分からないものへの抵抗感
変化への戸惑いは、紙のメリットがデジタル化によって無くなってしまうことと、分からないものへの抵抗感です。
デジタル化にすることで紙のメリットは当然無くなっていくでしょうし、逆にデジタルによるメリットも生まれてくると思います。
紙は紙の良さがありますが、これからの時代は必ずペーパーレス化に進みますから、これは慣れないと仕方ありません。
分からないものへの抵抗感は、時代の流れに乗れない人の典型例です。
年配者は慣れないものへの抵抗感が半端なく高いですが、若者は何とも思っていません。
今あるものを最大限に使いこなすことにかけていますから、デジタル教科書になっても少しは不満を言ったとしても、すぐに慣れて、使いこなすと思われます。
■日本社会の対応力が遅い
教育のIT化はずっと言われながらも、なかなか動きが遅いです。
学校内のPC環境も、Wi-Fi環境も、ITツール環境も、こんなに遅いのか?と思えるくらいゆっくりしか変化しません。
学校よりも一般家庭の方が浸透は早くなっています。
昔は、学校の備品の方が先を行っていて、学校で資料作りなどをしながら、ITツールに慣れたものですけど。
時代の流れは速いので、財源や方針変換の問題が追い付かないのだと思いますが、これは、日本社会が変化に対して対応が遅いのと同じことだと思います。