なんでも道しるべ

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【入試は長期戦】小中学生が自学自習ではなく塾に通う3つの理由

勉強の基本は「自学自習」であると思います。

学校でインプットをして、自習でアウトプットを中心に演習をしていくのが、最も効率の良い勉強法であると言われています。

大学入試に向けての勉強は自分でスケジュールを立てて勉強する人が多いですが、高校入試までは塾中心で勉強する人が多いです。

それは何故なのでしょうか?

■小中学生は塾通いの人が成績が良い?

自学自習ができる人は成績が伸びるのは間違いないと思います。

いくら学校で真剣に授業を聞いていても、自主的に問題集を解けない人はなかなか成績が上がりません。

大学入試にいたっては、休日や長期連休は、朝から晩まで自習室にこもって勉強する人が多く、特に難関大学を受験する生徒は、しっかりと自学自習が身に付いています。

ここで疑問が生じます。

自学自習が成績を上げる最も効率の良い方法であれば、なぜ小中学生は塾に通う生徒が多いのか?

何故でしょう?

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親の私からすると、効率や費用面を考えると、自分で勉強してもらった方がどれだけ経済的かと考えることもしばしばです。

けれども、塾に行った方が確実に実力が付いているような気がします。

その理由を考えてみました。

■小中学生はまだ学習のモチベーションが低い

1つに、「小中学生は自分で気合いを入れて勉強するというモチベーションにならない」と言えます。

小中学生は勉強よりも遊びの方が好きです。

高校生も同じかもしれませんが、自分を律せる能力が全く違います。

高校生くらいになると、将来のことも徐々に考え始めますし、就職するのか、大学に進学するのか、なども自分で選択すべきことが増えてきます。

自分で決めた道なのだから、自分の責任でしっかり勉強しようと思える生徒が増えてくるのだと思います。

実際、勉強しなければ、高卒で働いたり、専門学校に行ったり、Fラン大学に進学するなどの道も十分にあります。

しっかりと勉強に力を入れれば、それだけ難易度の高い進学先を目指せるので、やるのも自分、決めるのも自分と言えると思います。

小中学生は、将来のことなどはまだ真剣に考えていないうちから、中学受験だの、高校受験だのと言われて、親や学校の先生から勉強するようにと促されます。

自分の方向性が固まっていないので、やる気も中途半端にしか発揮されませんし、続きません。

大型連休や長期休暇になると、家でダラダラと過ごしてしまうのも小中学生の特徴だと思います。

■小中学生はスケジュール感が鈍く、学習プランが立てられない

2つ目に、「小中学生は、スケジュール感が鈍いので、入試から逆算したプランが立てられない」のも特徴だと思います。

常に目の前の目標しか頭に入っていないので、数ヵ月後の入試や、ましては何年後の本番なんて、どこ吹く風でしょう。

また、小学生の学習レベルや、中学生の定期テスト対策であれば、数日~2週間程度の取り組みで十分に高得点が取れます。

対して、大学受験などは、余りにも範囲が膨大ですし、1点上げる努力が見えにくいのも特徴です。

小中学生の場合、塾に数ヵ月通えば、成績がグンと伸びるので、成功体験が得られやすいですし、世間の雰囲気が塾最強という流れになっているのだと思います。

本来であれば、小中学生から自分で勉強する方法を身に付ける方が良いのですが、自分自身の姿勢と、周りの環境、学習方法の問題などの複数の要因から、塾に通った方が良い効果をもたらしています。

■小中学生の勉強はそれほど難しくないので塾で十分

そして、最後3つ目のとしては、「小中学生の勉強はそれほど難しくないから塾の勉強時間程度で十分通用できる」といったところです。

開成や灘などの超難関中学や、高校受験でも偏差値65位上の高校の受験であれば、塾の勉強だけでは到底太刀打ちできませんが、一般的な勉強であれば、塾に通う程度の勉強時間で十分ということです。

学校に行って、塾に2時間程度通って、家で学校と塾の宿題をやれば、すでに、2回のインプットと2回のアウトプットをしているので、それだけで十分な実力が付く程度のレベルだということです。

自分で何度も問題集を勉強するなどのことをしなくても、小学校の単元テスト、中学校の定期テストレベルであれば、それだけで十分に戦えます。

これで成績が良ければとりあえずは良いのですが、それで勘違いしてしまうことが問題です。

小学生レベルのテストなんて少し勉強すればすぐに満点が取れますし、中学校のテストも90点以上が取れるでしょう。

けれども、大学受験はそうは簡単にいきません。

結局は、自分でしっかりと勉強する姿勢が身に付いていないと、難関大学への進学は難しくなります。

■親が一番スケジュール感を大切にしなければならない

塾に通って成績が良いからといって満足している親は要注意です。

中程度の偏差値の中学受験で合格してしまって、中学になったら何も言わなくなる親はもっと要注意です。

本人も問題ですが、親はもっと問題であり、先ほどのスケジュール感が乏しいです。

中学受験や高校受験はあくまで通過点であって、本番はもっと先にあることを自覚しなければなりません。

世の中、途中で完全燃焼して終わってしまう学生がいかに多いことか。

私自身も何十年も前ですが、小学校の時はあれほど勉強できたのに、成人式で風貌が余りにも変わっている人を大勢見てきました。

本人の自覚や、勉強へのやる気、学習への姿勢も大切ですが、長期目線をもった親のサポートもとても大切です。

子どもは大学受験まで約18年間あります。

まあ、幼児からガンガン勉強している子は少ないですし、小学4年くらいから徐々に力を入れれば良いですが、幼児期に机に座る習慣も実は非常に大切です。

そう考えると、その年齢にあった学習方法が必要であり、小中学生が塾を必要とするのも一つの通過点なのかもしれませんね。