インデックスファンドを推しまくっている山崎元さんが(少し前はインデックスの弱点なども言及され、個別銘柄投資も一時推されていましたが)、インデックスの選択を採点されていました。
何の指数を選んだらよいか分からないという場合には、こういう採点は選ぶきっかけとしては、参考にできるのかもしれません。
最近、米国株投資が流行っているので、投資経験がある人、ない人、どちらにも関わらず、米国株を選択肢の一つにされていると思いますが、数年前までは、見たことも無い、分からない企業に投資するなんてあり得ないという意見が多かったです。
とはいえ、日本株のインデックスファンドに投資したからといって、日本企業のことを良く知っているかというと違うでしょう。
あま、CMで聞いたことある企業名とか、いつも購入しているブランドとか、有名な企業の名前くらいしか判断できないです。
業績とか企業理念などを全て把握して投資している人は一握りかと思います。
そうなるとインデックスファンドを使うメリットというのは、やはり分散投資が一気にできるという点です。
分散程度を高めるには、日本株だけでなく、米国株や世界株を混じらせた方が、より分散効率は高いでしょう。
そうであるゆえに、インデックスファンドは余り悩まずに簡単に選んだ方が良いと思うのです。
■インデックスファンドを選ぶ意義
分散効率が高いということは、それだけリスクは低いということです。
投資においてのリスクとは標準偏差のことなので、ボラティリティなどで呼ばれる変動が小さいことになります。
ボラティリティが小さいと一喜一憂しないですし、投資していても気分が穏やかです。
また、分散効果としては、一つの銘柄に偏りが小さくなるので、標準偏差が小さくなりますから、リターンに対する日々の変動も小さくなります。
これは投資を長期間に渡り継続するには非常に意味のあることで、ボラティリティが大きいとソワソワしてしまうので、気が小さい人は続きません。
リスク許容度が大きい人はちょっとした値動き程度では何とも思いませんが、リスク許容度が小さい人は狼狽してしまう恐れが出てきます。
また、カントリーリスクなどを考えると、より多くの国に分散しておくのも意味があります。
為替の点でも、世界分散する方が、一つや二つの通過に絞られず、為替リスクも減ります。
このような背景があるので、インデックスファンドはより分散が効いたものに投資する方が良いと言われています。
理屈は分かるけど、それでも何を選んだ方が良いのか分からない。
そんな人向けに、今回、山崎元さんが点数化したインデックスの採点は使いやすいと思います。
■山崎元さんの採点結果
トウシルという楽天証券のYouTubeチャンネルの動画で紹介されていました。
- 内外の株式インデックスの組合せ ~94点
- 全世界株式(含む日本株)単独 91点
- 全世界株式(除く日本株)単独 90点
- 先進国株式(除く日本株)単独 88点
- S&P500単独 82~83点
- TOPIX単独 75点
- 日経平均単独 70点
このような結果でしたが、単独というのは、この指数商品を一つだけ買った場合のことを言っています。
組み合わせると点数が上がるので良いのですが、組合せ比率すら分からないから嫌という人もいるので、もし一つだけに投資するのならという意味です。
山崎さんが以前に執筆された書籍では、国内インデックス6割、海外インデックス4割を推奨すると書かれていました。
けれども、今回の動画では、それらの比率は推奨されておらず、全世界株式(含む日本株)を買っておけばOKという言い方でした。
内外のインデックスの組合せは94点以上となっていますが、実際の計算では、全世界株式(含む日本株)と標準偏差からどれだけ改善されるのかというと、20%が19%になる程度だということです。
まあ、違わないとは言えないが、標準偏差1%の差であれば、組み合わせをせずに、全世界株式を買っておけば良いのではないか、というアドバイスでした。
■個人的には全世界株式(除く日本株)が好み
私、個人的の考えでは、全世界株式(除く日本株)が好きです。
日本にいるので日本株も持っておいた方が良いと思うのですが、個人的事情ですが、個別銘柄を数個持っているので、インデックスには必要ないかなと思っています。
そもそも日本株のインデックスにあまり信頼していないという側面もあります。
採点結果からも、日本株のインデックス単独では点数が低いです。
日本株インデックスを買うくらいなら、S&P500単独の方が良いということで、それは結果からも明らかです。
分散投資という考えでは、S&P500よりも全世界株式を買う方が有利であることは間違いないので、インデックスの強みをもう一度考えて商品選びをしていきたいと思います。
何を選んだら良いか分からないという人には、今回の採点結果は非常に分かりやすいのではないかと思います。
ぜひ参考にして下さい。