なんでも道しるべ

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【学習もアクティブに】定着率を上げるには、能動的ではなく組み合わせが大事!との研究結果

学習は講義を聞いていただけでは身に付かない。

自学自習で、「分かる」から「出来る」に変えなくてはいけない。

学習法としては、最近は呪文のように私は聞いていますが、一般的にはあまり浸透してないように思えますね。

なぜなら、学校での勉強法や仕事の仕方に変化がないからです。

まあ、日本社会は年功序列で、新陳代謝が悪いので、仕方ないといえば仕方ないですけどね。

けれども、主体的な学習というのも古いようで、最近の研究では、組み合わせが大切だそうです。

書籍を紹介するネット記事なのですが、再認識するきっかけとなったので、取り上げていたいと思います。

■学びの定着率

ラーニングピラミッドの学びの定着率ってご存知でしょうか。

何か聞いたことあるようなって思っていたのですが、内容をみると、思い出しました。

  • 講義 5%
  • 読書 10%
  • 視聴率 20%
  • デモンストレーション 30%
  • グループ討論 50%
  • 自ら体験する 75%
  • ほかの人に教える 90%

こんな一覧あったなと思いだしましたが、すっかり忘れていました。

ここに挙がっている数値は学びの定着率らしく、1946年にエドガーが発表した「経験の三角錐(さんかくすい)」モデルが原型で、アメリカ国立訓練研究所が作ったらしいのです。

1~3が受動的な学び、4~7が能動的な学びと言われています。

これを見ると、ただ授業を聞いただけの勉強では定着率が低いということになります。

定着させるには、授業中をアクティブにさせる必要がありますが、それよりも効果があるのはやはりアウトプットです。

ワークや問題集と解いたり、人に話したりすることによって、自分の知識定着率は高まります。

この圧倒的な差がある以上、問題を解かなければ、勉強したとは言えないですね。

それが重要ってことです。

とはいえ、この提唱ですが、実は検証結果が無いということらしいのです。

2018年に検証された研究者がいるようで、実証研究に基づかず、認知倫理学的にも矛盾した結果であると結論付けられているようです。

え?そうなの?信じていたのにって思ってしまいました。

■序列はなく、組合せが大事

エドガーの定着率モデルが根拠のないものだということで、ショックではあるのですが、一応、代わりの検証結果がでています。

最近の科学的な検証結果としては、「学習法に優劣の序列があるわけではく、『組み合わせて学習すること』が大切」というのが定説だということです。

つまり、講義動画を見るだけではなく、メモを取ったり、練習したり、実践したり、教えたりという能動的な学びが組み合わさることで、効果が飛躍的に高まるということのようです。

まあ、当たり前といえば当たり前ですけどね。

そもそも、教えてもらわずに、ワークの問題で演習をするなんて無理なんですよね。

教えてもらうというのが、生授業なのか、映像授業なのか、講義系参考書なのかは、人によってバラバラです。

自分が取り組みやすいものにすれば良いのだと思いますが、これだけで終わらずに必ず能動的なことを組み合わせるのが重要ってことですね。

定着率モデルの数字は半分嘘っていうのはちょっとショッキングな話ですが、こればかりは仕方ないですね。

この提唱って様々なところで今でも使われています。

何も知らなければ、ここから何十年も使われるかもしれません。

■学習のやるべき基本は変わらない

私自身としては、検証結果があるないとか、違ったとかに関わらず、この内容からやるべきことに変化がなさそうなので良かったと思っています。

結局、学習は、講義や参考書などで見て聞いて、そしてワークや問題集を解いて定着させるという基本的なことは変わらないのが再認識できました。

別にやることも変わらないですし、これまでやってきたことが間違っているわけでもないですから、これまでの学習方法を継続するしかないわけです。

でもまあ、ここで分かったことといえば、講義を聞く姿勢も非常に大切だということです。

ただ単に聞いているだけでは頭に入る訳がなく、少なくともしっかりとメモを取るというのが重要だと思いますね。

よく、先生が雑談のように話している内容をメモする人がいると聞きます。

特に女子に多いようなのですが、そのようなメモ魔はもしかしたら勉強には良いのかもしれません。

同じ講義を聞いても、聞く姿勢によって定着率が変わるのであれば、意識を変えて臨むべきかと思います。

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欧米での授業は、予習として先に参考書で学習させられて、授業は主にディスカッション、宿題は論文というのが多いようです。

確かに、アメリカ映画などでも、宿題は論文的なシーンが良く出てきます。

採点も、何点とかではなく、A~Eみたいな感じです。

日本のように何でも点数化されて、偏差値を出すというのはちょっと古い文化なのかもしれません。

これも大学入試制度改革に繋がっているような気もしますが、これもどうなのでしょうか。

結局は、偏差値至上主義で、学歴がものをいう時代ですから、どうしようもないのかもしれません。

別にアメリカの大学でも大学ランクがあるのですから、何も序列がないわけではないですからね。