コロナ禍で学校の授業が予定どおり進んでいないですが、小学生の新学習指導要領はきちんと開始されているようです。
地域によって対応は違うみたいですが、結局、1学期は通知表がもらえませんでした。
2学期にはきちんと出るみたいですけど、コロナ禍でバタバタしている状況下で、制度が変わるというのも考えものですね。
■学習の評価が変わる
新学習指導要領によって、学習の評価の仕方が変わるみたいです。
これまでは基本は4観点で評価されていました。
「関心・意欲・態度」、「思考・判断・表現」、「技能」、「知識・理解」の4点です。
それが今年度からは3観点に変わります。
「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体的に学習に取り組む態度」の3点です。
学校からの案内や文部科学省のハンドブックに書かれていますが、ハッキリ言って、何がどう変わったのかはよく分かりません。
言葉は少し違っていますが、本質的には一緒じゃないのか?と思っています。
「技能」と「知識・理解」が一つにまとまっただけですし、「力」という表現に変わっただけ、そして、結局は意欲が主体的と言葉になっただけで態度は一緒でしょ、と思います。
■主体的に学習に取り組む態度とは何?
それぞれの観点の評価方法は発表されていますが、要点は何が言いたいのか、かなり微妙な感じがします。
日本っぽいなと思いますが、観点を曖昧にし、どんな捉え方でも出来るようにしているのかなと、うがった見方をしてしまいます。
「主体的に学習に取り組む態度」というのには、明確に違うというポイントだけ書かれており、挙手やノートの取り方などの学習態度で評価するのではないらしいのですが、じゃあ、何で評価するのか?と読んでみても良く分かりません。
「自ら学習の目標をもつ」、「進め方を見直しながら学習」、「過程を振り返り新たな学習につなげる」といったそれらしい表現をしていますが、明確ではないです。
そもそも学校の先生にこれらを学びにいっているのですから、学校の言われた学習、宿題、課題をこなしていくことで力を付ける訳です。
自分で学習するのなら、学校への登校は不要で、オンライン学習でも良いってことですね。
結局、やる気のある子や成績の良い子は、授業でも手を上げますし、ノートも奇麗です。
これは昔も今も変わらないでしょう。
優秀だけど恥ずかしがり屋を救うために、このような表現にするくらいなら、先生がきちんと見てあげる能力を持つべきなのでは?と思いますがね。
■他の観点は結局は同じでしょう
あとの2つはこれまでと同じでしょう。
表現の仕方を変えただけど、2つを1つにまとめただけで、それほど大きな差は感じられません。
結局は定期テストの点が良くないといけませんし、提出物はきちんと期日を守って出す、そして、積極的に自分の意見を言う、これしかありません。
言い回しをどれだけ変えようか、やることは同じですから、何も変わりません。
ただ、昔に比べて、記述式の問題が増えたことは確かだと思います。
先生の採点も難しくなったなと感じますが、どこまでが〇で、どこまでが△の部分点になるのか、これは先生の感受性一つなので、なかなか難しいと思いますが、やはり日頃から文章を書くということは続けていかなくてはいけませんね。
■絶対評価になった訳だけど
私自身が学生時代の時の相対評価に対し、今は絶対評価になりました。
また、私の時代はほとんど定期テストの点数で成績が決まっているようなものでしたが、今はワークブックの提出をしたり、授業態度も評価に入ったり、総合的に判断されるので、変わりつつあると思います。
大学入試もそのような制度が増えてきているので、勉強だけができるガリ勉ではない子を育てるのが大切なのでしょう。
その反面、テスト勉強に力を注がなくても良くなったのかというとそうではなく、総合的には判断されるけれど、90点以上はとらないと評定5は難しいといった感じのようです。
85~90点の場合は、他の観点で満点近くであれば評定5になるそうですが、たぶん、難しいでしょうね。
■やるべきことは昔も今も変わらない
結局、やることは同じなのだと思います。
学校の授業は集中して、できれば発言をしっかりし、提出物やワークは期限を守ってきちんと出す、そして、定期テストでは90点以上を目指すということです。
相対評価でなくなったので、他人を気にする必要が無いというのは良いことかもしれませんが、入試では順位で合否が決まりますので、他人を比較しないで生きていくことはできません。
したがって、自分自身はしっかりして、他人と比較しても長所を出すということができる人間が、結局は優秀であることは間違いないのでしょうね。