24時間テレビで「生徒が人生をやり直せる学校」というドラマが放送されました。
見る人それぞれで感想や突っ込みがあると思いますが、私の感覚としては、やはり親と本人が世の中を知らなさすぎるという点に非常に興味がありました。
実話ということですが、もちろん努力も必要ですし、時には運で左右されることもありますが、この世は情報戦というように、何も知らないというのは不幸というより他ありません。
可哀そうなのは、子ども本人であり、そのように育てられると、それが普通だと思うということです。
親自身も被害者の可能性がありますが、少しは情報をとって、哲学的に生きていくべきかと思います。
■自分で道を切り開け
最近のドラマで、ドラゴン桜が注目を受けましたが、「勉強しろ」というのがキーフレーズです。
まさにその通りで、貧乏な人や不幸な人こそ勉強するべきなのです。
日本は先進国で裕福な国であり、資本主義社会で、法律もインフラも整備されている国です。
したがって、産まれた時の環境で、生き方の違いがあるでしょうが、教育が受けられない、学校に行けないという国ではありません。
実際に、小中までは義務教育ですし、児童手当も支給されています。
高校になると少し経済的な負担はでますが、かなり安価に通うことだって可能です。
また、大学になると、経済的に難しい家庭は、授業料免除も受けられますし、奨学金も借りれます。
また、大学生になるとバイトも普通にできますから、自分で自立しながら通うことだって可能です。
したがって、勉強したいという意欲のある人間や努力をしている人間を救う手立ては何でもあります。
経済的に不安定だからといって、突き放すような国では無いのです。
確かに、ドラマに出てくるような、兄弟の世話をしなければならない家庭もあるでしょう。
それでも、難関大学へは難しくても、地方国公立だとそんなにめちゃくちゃ勉強しなくても受かりますし、推薦制度も充実していますから、何らかのルートはあります。
単にそれらの情報を知らないだけです。
知らないというのが、それだけ怖いものなのだなと思えてなりません。
■親も自覚が無さすぎ
親も親だなと思います。
子どもに不幸を与える親の感覚が分かりません。
自分や家族が生きていくので精一杯なのかもしれませんが、それを子供まで受け継いでしまうのは、その人の感覚それぞれですが、私には理解できませんでした。
親自身も社会から離された生活をしているので、情報的な部分が欠落しているのかなと思います。
まあ、誰かに与えてもらおうという虫の良い生き方をしていても、誰も与えてくれるわけがありません。
世の中そんなに甘くなく、当たり前ですが、自分から取りに行かなければ出してくれるわけでもなく。
すでに、諦めている感がある人が多いのかもしれませんが、それを子どもにまで遺伝させるのは良くないと思います。
別に学校行かせてあげればよいと思いますし、勉強もするように教育するべきです。
生活することに精一杯になって、教育に頭が回らない人が多いのかもしれませんが、それが、不幸が不幸を呼ぶということでしょうね。
■自分自身も経験済
私自身、貧乏な家庭に産まれましたから、この家庭事情は良く分かります。
大工の親父とパートの母親でしたし、兄弟もいました。
収入は不安定ですし、額も多くないです。
また母親の金の使い方が悪いので、自電車操業のような家庭でした。
高校を卒業したら家を出たいと思っていましたので、大学の進学と同時に家を出ました。
それでも唯一の救いは、「勉強はしろ」と言われた記憶があります。
もちろん、東大や京大を目指すような勉強を求められたわけではありませんが、少なくとも、学年で半分以上の成績を求められたものです。
まあ、理由としては、公立高校に進学してもらわないと、私立は学費が高かったというのが一番だと思いますが。
どんな理由であれ、勉強することを求められたのは意味があることだと思っています。
■勉学が唯一平等に戦える方法
勉強すること、そして学歴を手に入れることは、貧乏な家庭に産まれた子が唯一平等に戦える方法です。
勉学は誰にも邪魔されませんし、学歴や能力は奪われません。
不幸な家庭で育っている学生ほど、必死で勉強して、見返してやるという気持ちが必要かと思います。
実際、経済的に困っていない家庭で育っている子どもほど、必死で勉強しています。
意外と、そちらの方が大変なように思えますが、自分が不幸な家庭だと思っている奴ほど、変なプライドが邪魔をして勉強に励まずに、道を外す傾向が強いと思います。
今は費用をできるだけ抑えて勉強できる方法はいくらでもあります。
何もしらないだけで、自分は不幸だと錯覚しているのだと思いますが、人生を変えるには、まずは勉強することを第一に考えるべきかと思います。