なんでも道しるべ

広義の投資(子育て教育、英語教育、資産形成、NISA、iDeCo)に関する道しるべ!だいたい毎日19時に記事更新‼(たまに不定期に更新!?)

【2025年大学入試が変わる】「情報」の教科が増えてスリム化へ”7教科21科目”

2025年(令和7年度)から大学入学共通テストの教科・科目が変わると発表がありました。

この4月に中学3年生になる生徒から対象になりますから、当然、我が娘は次に中1になりますから対象となる学年です。

少し助かったのが、上級生の2学年が受けた後なので、問題形式や採点、各大学の配点などの混乱が少しは収まっていると思いますが、それでも、教科・科目が違うのは戸惑いますね。

さらに、最も注意なのが新たに新設された「情報」という教科です。

おそらく、この情報の教科の取扱いが、この後の数年間にわたり話題になることは間違いないですね。

■2025年入試から大幅改定

まずは、教科・科目の数についてですが、2024年までは6教科30科目なのに対し、2025年からは7教科21科目になります。

f:id:anyguidepost:20210326154102j:plain

(画像:【図解】共通テストに「情報」=25年から、高校必修で―科目スリム化も・大学入試センター(時事通信社)より引用)

「情報」という新たな教科が増えたのに対し、各教科の科目は少し整理された形になります。

科目内容について見てみましょう。

国語と英語の語学教科については、科目の再編は無いようです。

大きく変わったのが、地理歴史、公民、数学、理科です。

これまで各教科に6科目や8科目ほどあったものも、最大5科目までに縮小されています。

まあ、各大学でも使えない科目も多数ありましたから、これはこれで良いのではないでしょうか。

■地理歴史と公民

地理歴史に関しては、6科目から4科目に減り、総合と探究の組合せになっていますから、地理が得意な人、日本史が得意な人、世界史が得意な人、地理も歴史も総合で公共も入れられるという科目もあります。

何となく、「地理総合、歴史総合、公共」という科目は難関大学では使えなさそうですね。

公民は4科目から2科目に減り、「公共、倫理」「公共、政治・経済」となりました。

公共という言葉が新しく出てきたのですが、現代社会?みたいなものでしょうか?

■数学

数学は、6科目から3科目に半減です。

これが正直驚きましたが、「数Ⅰ」は残り、「数Ⅰ、数A」と「数Ⅱ、数B、数C」の2科目になりました。

数Ⅱの需要が無かったのでしょうね。

あと、数Cは復活しました。

内容としては整理されただけのようですが、二次試験も含めて、感覚的に数ⅠⅡⅢと数ABCの6科目があると、なんだか多くなったような気になりますね。

簿記会計と情報関係基礎が無くなりました。

情報という新たな教科が出てきたので、そちらに移行したという感じですね。

■理科

理科は8科目あったのですが、5科目に減りました。

各基礎が4科目合体した形になり、物理と化学と生物と地学はそのまま残りました。

これも需要に対する再編のような気がしますが、文系の人が共通テストのみで科目選択する場合、ちょっと難しくなったような気もします。

これまで基礎だけで逃げれたのが、基礎だと4科目も勉強が必要になりますから。

■「情報」という新たな教科

大注目なのが「情報」という教科です。

科目では無く教科であることが特徴です。

これによって国公立大学や難関大学では「情報」を入れざるを得なくなりました。

文科省の考えでは、文系理系を問わずに情報を必須として欲しいという意向なので、この流れからすると、共通テストのみだけでも情報はテストを受ける必要が出てきそうです。

4月に中学3年生になる学年からですから、ここから4年は情報をどのように勉強するかが、高校や塾での焦点になるかもしれません。

特に、学校の授業では教えられる先生が不足しているという問題がありますし、さらに、共通テストで点数が取れなければなりません。

言い換えれば、単にプログラミングの授業をしているだけでOKという訳にはいかないのです。

点に結び付く授業が要求されるということです。

■「情報」の学習分野はプログラミングだけでない

この流れからすると、学校に情報を教えられる先生をきちんと配置できるかも焦点になります。

もちろん公立高校でも全校でそろえられるかが課題になると思いますが、私立ではそれによって受験者数に影響を与えるかの可能性も高そうです。

また、塾においても、お金の匂いがプンプンします。

塾は不安を煽って商売をするのが特権なので、情報の教科が入ることを広告文句として、生徒を集めて授業を取られるってことをするでしょうね。

さらには、通信教材も同じことです。

これまでは、プログラミングばかりが重視されてきましたが、今回、大学入試センターから発表されたテスト内容を見ると、プログラミングの言語だけでなく、社会的な情報の知識や、数学的な要素、平均線やグラフ化などの表計算ソフトの使い方までが含まれています。

したがって、単にプログラミングが分かっているだけでは点数は取れないでしょう。

それよりも情報分野で言われてきた「情報社会の問題解決」「コミュニケーションと情報デザイン」「情報通信ネットワークデータ活用」も勉強が必要ですし、それに加えて、いわゆる「コンピューターとプログラミング」を学習する必要があるということですね。

我が娘にとっては、まだ6年先のことではありますが、情報を上手く取っていきたいと思います。

できれば、スタサプなんかが授業発信してくれないかな?と個人的には思っています。

22年度くらいには発信してくれそうな気がしますね。まずはそれで十分です。