翌日、女友達からのメッセージは、やけに早かった。
「ねえ、昨日……絶対、何かあったよね?」
ない、って言った。
本当に、ない。
ただ相談に乗っただけ。お金の使い方の話をしただけ。
「そんなことしないし」
そう返しても、既読はつくのに、納得していないのが伝わってくる。
理由はすぐに分かった。
彼氏が、私のことをやたら褒めているらしい。
仕事の話でもなく、判断力でもなく――
外見のことばかり。
「落ち着いてるよね」とか、
「雰囲気がある」とか、
「目が離せない」とか。
……それ、私に言う?
胸の奥が、少しだけざわつく。
友達は小柄で、可愛らしい。
私は、ただ違うだけ。
比べるものじゃないのに、比べられている気がした。
「疑うなら、もういいよ」
強めに打った文字に、少しだけ迷いが混じる。
信じてもらえないなら、仕方ない。
私は一線を越えていない。
それだけは、はっきりしている。
でも――
褒め言葉が、耳に残って離れないのも、事実。
信頼と、視線。
どちらが重いかを考えるのは、
まだ、早い気がした。
🧭 今日の道しるべ
あなたは、
“疑われたことで初めて気づいた感情”を、
どう扱いますか?
