今のように株高になっているときだからこそ、ピケティのr>gを再確認する必要があるかなと思います。
株高、そして、日本人にとっては円安になると、資産が増えてきて、それも今の相場のように上昇ピッチが速いと、利益確定したくなってきます。
それは、次に下がった時が怖いからです。
けれども、長年の歴史のデータが語っているように、稲妻が輝く瞬間に市場に居合わせておかないと、20年で上位10日を逃すと、年利リターンが一気に数%も下がります。
それが、20日、そして30日と増えてくると、株式投資をやっている意味はあるのか?くらい減るわけです。
稲妻が来る瞬間なんて誰にも分かりません。
明日来るかもしれませんし、明後日に来るかもしれません。
そんな予兆なんて無いんです。
だから、利益確定なんて考えていると、大事な稲妻の瞬間をノーポジションで向かえる可能性だってあるわけです。
そんなにことになったら目も当てられなくなりますからね。
ポジションはしっかりと守っておきたいところです。
そして、冒頭に書いたr>g、これもきちんと再認識しておきたい数式です。
■資本収益率を高める
ピケティが200年のデータを分析して出た結論、それがr>gです。
この数式のrは資本収益率、そして、gが労働収益率です。
この式から明確なのは、働いて稼ぐお金よりも、資産を運用して得たお金の方が大きいってことですね。
だから、金持ちはより金持ちになっていくという構図です。
自分が金持ちになりたかったら、やるべきことはただ一つ。
一生懸命働き続けるのではなく、資産運用をするべきなんです。
もちろん、種銭が必要ですから、働いたお金がないと、運用したくてもできません。
働くことも重要ですが、働きすぎることで資産運用ができなければ、それは投資家から遅れをとっていて、いつまでたっても裕福な人のゾーンにはいけないってことですね。
適度に働いて、収入を得て、支出を抑え、そして、残ったお金を投資に回す。
単純なことですが、できない人が多いんですよね。
■市場に晒し続ける
今のような株高の相場になると、浮足立つ人が必ず出てきます。
利確を急ぐ人、暴落にビビる人、さらに資金を突っ込む人、これは様々です。
けどですね、もうすでに投資をしているのであれば、市場に晒し続けることが重要ですし、暴落にビビって利確するなんてもってのほかです。
いまから、新高値更新で突っ込むことには反対しないです。
上昇相場が続くと思うのであれば、ここで一発追撃をするのも一つの戦略ですからね。
けれども、短期でトレードしようと思っているのなら、今ここで入れるのは少しリスクが高いかなと思いますね。
株って、安く買って、高く売る、というのが当然ですから、やっぱり儲かるのは下がった時に買うことなんですよね。
結論として、いまのポジションはできるだけ維持したいと思いますし、今から買うのであれば慎重になるべきかと思います。
私自身、テスラの株の収益が120%を超えました。
テスラ株は昔から持っているのではなく、4月の安値の時に買ったんです。
だから、1年も経たないうちに2倍以上になったことになります。
やはり思いましたね、突っ込むときは、みんなが手を放して、もう持ちたくないと思った時なんだなと。
私も怖かったので、この時は1株しか買いませんでしたが、今思うと100株くらい突っ込んでおけば良かったと後悔しています。
まあ、先が分からないから株って面白いんです。