中学生の8割は通塾しているというデータがあります。
高校生になると通塾率は落ちるのですが、これは進学率や塾費用、学習の主体性や勉強スケジュールなどの様々な要因があると思いますが、中学生の場合は、まだ勉強する習慣がついていない生徒も多いので、塾に頼っている部分も多いかと思います。
別に塾批判をするつもりはないのですが、ちょっと学習スケジュールを再考慮してほしいなと思うことがります。
今日は、親が塾に求めることと、それに対応できない実態について書いていこうと思います。
まあ、どちらかというと単なる愚痴です。
我が家の娘が通っている塾に対するちょっとした愚痴であり、どうしようも無いので、合わせるしかないかなと諦めてます。
■カリキュラムがきちんとしている塾
中学生(中高一貫校を除く公立中学校)を持つ親が塾に求めるものは何でしょうか?
学校の成績が良くなってほしい、ちょっとでも勉強に向かって欲しい、塾に行かないと遊んでしまうから、定期テストで良い結果が出るようになってほしい、学校の授業より先取りがしたい、他の子が通っているから遅れてほしくない、1つでも高い偏差値の高校に進学してほしい、等々、様々な理由があると思います。
また、塾にも大小の規模があり、大手の塾もあれば、地域でやっている塾もあります。
集団授業の塾もあれば、個人指導の塾など、対応も様々です。
娘が通っている塾は、そこまで大手ではありませんが、中堅程度の塾であり、複数県にまたがる塾です。
集団授業で、進学実績も悪くないと思っています。
それゆえ、学習カリキュラムがきっちりと決まっており、各教科の授業時間数も各回の学習内容も固定されているうえ、定期テスト前には通常授業を停止して、テスト対策を実施してくれます。
そのため、もし病気などで欠席してしまっても、欠席フォローのWeb授業もあるくらいです。
余談ですが、欠席フォローの授業があると、通わなくても良いかなと思ってしまうくらいです。
まあ、アウトプットの場が無くなるので、欠席は損ではありますが。
カリキュラムがきっちりしてくれているのは非常に分かりやすくて、親としては何を勉強していて、どこまで進んでいるかが一目瞭然なので助かります。
しかしながら、それゆえに弊害も出ています。
■社会の地理と歴史
弊害として最初に感じたのが、「社会」の授業です。
中学生の社会って、地理、歴史、公民があるのですが、中学1年は地理と歴史を学ぶことになっています。
私が子どものころは、1年生が地理、2年生が歴史、3年生が公民だったのですが、現代は教科書の出版会社のカリキュラム見本をみても、地理と歴史を並行にジグザグで学習することを推奨しているようです。
実際、塾のカリキュラムを見てみると、そのようになっており、地理と歴史を数コマずつ交互に勉強しています。
けれども、学校はそのように学習していません。
いまのところ、全く歴史は勉強しておらず、地理の範囲しか勉強していないです。
この様子だと、地理を全て学び終わってから、歴史の範囲に入りそうな気がします。
ある日、塾の先生と話せる機会があったので、この件を聞いてみました。
すると、塾の先生からの返答は、「社会の進め方は学校によってバラバラなので、一応、本部のカリキュラムに沿って進めている」と言っていました。
学校によってバラバラなのも驚きですが、やはり地域によっては進め方が違うのは確かなようで、このような複数県をまたがる塾であると、微調整は難しいのだなと感じました。
これによって、定期テストの勉強範囲が塾で習っていないという状況が起きています。
通塾する目的が定期テストの点数アップであれば、ちょっと目的に合わない可能性もありますよね。
■学校の数学が塾を追い抜く
もう一つが、「数学」の進度でした。
これは完全に娘の学校の先生が早いだけだと思いますが、近所の中学校に比較すると、進捗が早く、塾のカリキュラムよりも先を進んでいます。
なので、塾でならうのが2回目になっていたり、定期テストでも先に範囲に入っていたりして、塾でのアウトプットの小テストはほとんど勉強しなくても、満点が取れるようになっています。
一見良いように思えますが、塾を先取り学習の場として位置づけしている場合、これだと塾に対する望みとは違ったリターンになっています。
学校の授業とワークや参考書だけで勉強できる子であれば良いのですが、このことによって、授業についていけないとか、定期テストで点数が伸びないとなると、塾に通っている意味が無くなってしまいます。
娘の学校の先生が早すぎるという感じもしなくもないですが、まあ、中高一貫校に比べるとたいした速度ではありません。
前職場が優秀な生徒の多い学校だったみたいなので、先生からすると、とりあえず授業はしておいて、分からない者は個別で質問しに来いというスタンスなような気もします。
まあ、塾からすると想定外の速度なのかもしれませんが、遅すぎるのも問題ですね。
これら社会と数学の件で、塾だけが悪いとは思えませんし、これで転塾を検討するわけでもないですが、目的によってはリターンが得られてない可能性があるので、塾としては要検討な点なような気もします。