ひふみワールドの2021年7月度の「運用報告」と「ひふみアカデミー」が出ました。
今月は、タイミングがあったので、ZOOMのウェビナーで参加することができました。
数年前もひふみアカデミーを見ていたことがありましたが、今は報告の仕方が少し変わっているような気がします。
以前までは、運用やデータなどの報告がメインでしたが、今回見た感じだと、運用手法や考え方などを説明するのに時間を使っていました。
結果は結果なので、どのように仕込んでいるとか、仕掛けているとか、そのような長期的な目線の報告になっているような感じです。
とはいえ、ひふみワールドの7月はインデックスに惨敗でしたね。
■7月度はマイナス
7月30日基準の結果は、基準価額が16,122円で、純資産総額は352.8億円でフィニッシュでした。
基準価額の変動としては、7月度で-126円、率としては-0.78%という結果でした。
変動要因の内訳は、株式・投資証券が+56円、為替が-158円ということで、為替で-になったという計算になります。
でも、世界株式のインデックス指数であるMSCI ACWIは+1.36%で、為替のドル円が-0.99%、ユーロ円が-1.22%、香港ドル円が-1.05%ということでしたので、インデックス投資をしていれば、7月度はプラスで折り返したことになります。
ひふみワールドが投資していた個別銘柄は相場に対して負けていたことになります。
海外株に投資していると為替の影響は付きものですから、為替で一喜一憂することはありませんが、今後の日本経済から考えると、海外の国々(特にアメリカ)が変な政策をしない限り、また、日本が金融緩和を辞めない限り、円安に向かう確率が高いと言われています。
■世界分散投資
組み入れ上位10ヵ国としては、アメリカの60.57%を筆頭に、中国の6.96%、ドイツの5.02%、以降、フランス、台湾、イギリス、香港、デンマーク、カナダ、スウェーデンと続きます。
アメリカが最も多いのは特に疑問は感じませんが、60%というのは少し少ないような気もしました。
もう少し多いのかな?と思いましたが、意外とそのほかの国々にも投資しているので、これこそワールドのアクティブファンドの意義と言えるかもしれまえん。
日本株には投資しないということですが、できれば、ワールドなので、日本株も厳選して入れてほしいものですが、日本株を入れると「ひふみ投信」と重複するうえに、そこから厳選するのも自己矛盾になるので、それはしないでしょうね。
日本株も入れてほしい場合は、その比率分だけ「ひふみ投信」を買えということでしょうか。
「まるごとひふみ100」という商品がありますが、これは、ひふみ投信が60%なので、ちょっと組入比率が高いんですよね。
できれば、ひふみ投信が2割とか、1割でも良いかなと思いますが、それらの商品を出してくれたら、私はつみたてをするかもしれません。
自分でリバランスをするのが面倒なので、できればそんな商品が欲しいです。
■金融株への仕込み時期
組み入れ業種は、グロース株のソフトウェアや資本財を入れるのは理解できますが、金融も第三位に入っているのには驚きました。
今が低金利なので、いまのうちに仕込んでおこうという戦略なのかなと思いました。
おそらく、米国などが利上げをすると、銀行株は上がってくると思われます。
株は半年先を読んでいるので、金利の恩恵を受けるために買うのなら、今から仕込んでおかないといけませんよね。
■インデックス指数には勝ってもらいたい
組み入れ銘柄トップ10を見ていると、結構面白い銘柄が入っています。
会社事業紹介のコメントをみても、このような会社があるのだなと感心もします。
ひふみ投信のときもそうでしたが、上位に来ている銘柄が上昇に寄与しているかというと、実際にはそうではないと言います。
組み入れ比率が高くなっているのは、その銘柄の株価が上がってきたから比率が上がっているだけであり、実際に寄与しているのは、小さい比率の多数の銘柄だといいます。
また、買い増しするのも、小さい比率の銘柄が多いそうで、上位の銘柄はあまり買い増ししないとも言われます。
だから、トップ10の銘柄を見て真似をしても、ひふみのファンドの運用実績は真似できないと言われています。
そうでないと、アクティブファンドに1.6%以上もの信託報酬を差し上げる意味がありませんからね。
すでに8月も半分が経過していますが、7月度はマイナスでしたが、8月は上がってきています。
ただ、直近は為替が円高に振れているようなので、この先も動きを見極めていきたいと思います。
とりあえず、インデックス指数には勝ってもらいたいものです。