中学校の成績(評定)って、私のイメージでは、主要5教科はテストの点数で決まって、副教科はペーパーテストと実技教科で決まっていると思っているのですが、最近は5教科でもレポート課題などが出るようになり、成績の付け方が複雑になってきているように思えます。
また5教科の中でも、レポート課題がほとんど無いような教科もありますが、レポート課題や授業プリントの整理が頻繁にでている教科もあります。
成績の付け方は各教科の特徴があると思いますので、どのようにやってもらっても良いのですが、その評価基準を明確にして欲しいと思います。
テストの点数の比率は?レポートの評価基準と成績への比率は?授業プリントはどのように扱うのか?
曖昧がゆえに良い事もありますが、曖昧がゆえにストレスが溜まることもあります。
最近は情報化社会で、全てのデータを管理できるようになりましたし、統計も解析も簡単です。
生徒の情報も全てデータ化されています。
印象だけで成績が付かなくなっている以上、成績の付け方はもっと明確にするべきかと思っています。
■成績がテストの点数以外でも付く意義
前提として、教科においてレポート課題があるのは、良いと思っています。
それはテストという○×だけでは点数化される教育だけでなく、様々なことに興味をもって、調べて、表現するということも大切だと思うからです。
けれども、一般的にはまだまだ入試制度は点数で決まる部分が多いです。
もちろん各種推薦制度やAO入試も充実してきていますが、制度と中身が伴っていないことも多い上に、実力が相応でないなどの批判もありますから、なかなか浸透するのは難しいと思っています。
とはいえ、何もしなければ始まりませんから、中学生の段階から、そのようなレポート課題で成績が付けられるというのも一つなのではないかと感じます。
でも問題と思うのは、成績や採点基準が開示されていないこと、明確でないことです。
時間というのは人類平等で全員に一律に与えられたものです。
したがって、学校外の時間も制限のあるなかで、自分自身で何に時間を使うかを考える必要があります。
そのような点からも、学校の課題をやる時間は、意外と時間を奪われることになるのです。
時間を使っている以上、対価として何が得られるかを明確にしなければなりません。
ゆえに、先生は成績や採点基準を明確にする必要があると思っているのです。
■レポート課題に取り組む姿勢
レポート課題というのは、事象を多角的に捉えることができるので、やって損は無い課題だと思っています。
勉強で問題ばかりを解いていると、問題に正解できることが善で、不正解だとダメだという基準しかなくなります。
レポートは課題の設定から内容まで、自分である程度決めることができる自由度がありますから、固定概念にとらわれないという点では非常に価値のあるものです。
とはいえ、大学などのレポート課題と中学校のレポート課題では、取り組む姿勢に対する重みが違います。
大学の場合は、レポート課題で成績が付けられる場合、これで単位が与えられるかどうかという非常に重要な課題であると同時に、取り組む意義も非常に大きいです。
対して、中学生の場合、基本はテストの点数で評価がつきますから、レポート課題はあくまで補助的な課題でしかありません。
ゆえに、どこまで力を注いで仕上げるべきかというのが不明確になりがちなのです。
先生にとっては、真剣に取り組んで欲しいと思っているでしょうが、成績基準や比率が明確では無いと、それはモチベーションにはつながらないのです。
その辺りは、先生は勘違いせずに、きちんと説明する義務があると思います。
中学生くらいの年齢であることと、高校受験には内申点が必要だから、先生はその制度に甘えている部分があるのではないかと思えてなりません。
■評価基準や成績の付け方を明確にしてほしい
レポート課題や授業プリントの提出は、もしかすると、テストの点数が低い人への救済処置ではないかと思える部分もあります。
評定が2程度の点数しかとれない生徒に3を与える可能性を与えること、評定が3の制度に4に上げられるチャンスを与えているということです。
けれども、評定が5をもらえるようなテストの点数を取っている生徒はどうでしょう?
結局、レポート課題もそれなりのクオリティで仕上げないと、逆に成績を下げる可能性があるということです。
加点だけを対象にしている課題であれば良いのですが、減点の可能性もあるのなら、それって、基準を明確にしないとどこまで力を注ぐべきかが変わってきます。
まあ、レポート課題って、内容に対して意外と時間を消費するという点が難しいんですよね。
我が娘は、その辺りのさじ加減がまだまだ甘いので、何に対しても一生懸命にやる節がありますし、評価がAであれば喜んでいます。
親から見ると、このA評価はどのくらいの寄与率なのかな?と気になって仕方ないです。