なんでも道しるべ

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難関大学への進学にトップ公立高校が多いのは、中学受験不合格者の頑張りがあるからと思う訳

関西在住の場合、親として大学で目指してほしいのは京都大学です。

どんなルートでも良いから、京都大学に行ってもらえるのなら、何も言うことないでしょう。

プラス要求ができるのなら、少しでも良いから安く京都大学に行ってほしいなと思うくらいですが、たとえ教育費がかかってとしても、京大に合格すれば、それは全く気にならないでしょうね。

まあ、子どもにかけられるお金が無ければそれまでですが、親としては少し苦労してでも、子どもには学歴を付けさせてあげたいと思うでしょう。

とはいえ、京大といっても、早くても18歳のことです。

中学や高校になってから考えればいいやと思っている人も多いと思いますが、実は世の中それほど甘くないですね。

小学校や幼児の頃から大学に向けた競争は始まっています。

それを考える内容を本日は書きたいと思います。

■早めの受験が流行っている

中学校受験や小学校受験、最近は早めの受験が流行ってきています。

それは、教育環境を整えたいと思っている親が増えたのと同時に、格差社会もあると思いますし、さらに私立を中心に学生を早めに確保したいという少子化対策もあると思います。

また、グローバル教育も注目されていますので、それらに力を入れている学校に通わせたいと思う親も多いです。

学校が選べるということは、それだけお金がかかるということです。

学校費用に加えて、塾代にもかかりますので、子ども一人に対する教育費は増大傾向だと思います。

私立の小中高の一貫教育となると、常に大学に通学させている位の学費が必要となります。

けれど、面白いことに、一つ、京大への合格者という点を見てみると、意外と私立が勝っていないのです。

■京大合格者は、近年、公立高校が多い

京大合格者数は、大阪府立の北野高校と天王寺高校がトップ2ですし、他の都道府県をみても、滋賀・奈良・京都でも公立高校が合格者数の上位を付けています。

当然、昔から京大への合格者数が多かった、洛南、東大寺学園、灘といった私立の難関校も上位に入ってきていますが、以前と比べると、私立よりも公立出身の高校が増えたという印象です。

ある見方では、私立高校からは医学部受験が増えているから、京大への志願者が減っているという考察をする人もいますが、それだけでしょうか?

公立の中高一貫校が増えたというのも一つ考え方だと思います。

ただ、面白いのは、京大合格者の上位の公立高校には中学の一貫校が少ないのも事実で、そうなると、一貫校が増えたという理由が成り立たなくなります。

でも、私は、そうは思っていません。

公立の中高一貫校の存在は、公立の難関高校にも好影響を与えていると感じています。

■公立中高一貫校の影響とは

公立の中高一貫校が、なぜ公立の他の難関高校に好影響を与えているのかについて、私が考えていることを述べたいと思います。

一つに、公立の中学受験の倍率が非常に高いということです。

受験で選抜する公立中学の学校数が少ないという要因もありますが、合格倍率が4~5倍になっているのが普通です。

それは当たり前ですが、5人に1人しか受からないので、4人は泣くことになります。

その後、この4人はどうするでしょうか?

滑り止めの私立中学に進学する子もいると思いますが、もともと学費が安いから公立中学の受験を考えていた場合、地元の中学に進学する子もいると思います。

ここは難しい選択です。

4年生の頃から一生懸命に中学受験の勉強に取り組んできたわけですから、本命の公立中学に落ちた場合にどうするのかは悩むと思います。

しかしながら、地元の中学に進んで、高校受験で再度挑戦するという子は結構いると思っています。

なぜなら、先ほど挙げた難関私立だったら通う意味もありますが、中堅私立だった場合、結局は大学へのストレート進学がルートになりますから、京大などの難関国立を狙っている場合は少し違うからです。

■中学受験で不合格だった子が高校受験で躍進する

もし、中学受験は残念な結果になった場合に、地元の中学に進学すると、その中学では成績トップ集団で3年間過ごせるでしょう。

中学受験で燃え尽きた場合は、話が別ですが、そうでない場合は、中学受験のアドバンテージがものすごく大きいです。

そういった子が、中学から高校受験をする場合に、中高一貫校よりもさらに偏差値の高い高校に進学する子が増えるはずです。

 

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そして、一度、不合格を受けた子のバイタリティーはひと味違います。

中学受験で負けた人には二度と負けたくないと思うでしょうし、中学・高校はあくまで通過点で、大学受験で取り返すという意気込みも有ると思います。

そういう人が、高校のトップ校から、京大への合格者を増やしているのではないかと感じるのです。

■大学受験までの学校生活12年間

今の時代、中学と高校はあくまで通過点です。

大学への進学に向けて、どのルートで到達するかは、それぞれ違います。

私の憶測も、限られた人なのかもしれませんが、中学受験の不合格者、高校受験で一貫校よりも偏差値の高い高校が現れること、そして、京大への合格者や合格率などを総合的にみると、あながち間違っているとも思えません。

受験で燃え尽きるのはもったいないので、自分を見失うほどの力を注ぎこむのは良くないですが、自分の殻を割るにはそれなりの努力が必要です。

小学校が始まってから、大学受験までは12年間あり、この12年間の間に制度が様々変わったり、勉強方法に変化が出てきたり、便利なツールも登場してきたりします。

その時々で、良さそうなものを提供してあげるのも親の務めだと思います。

結局は、勉強をして、学力を上げることが全てですが、その時代にあったアドバイスをしてあげて効率よく学習する環境を整えてあげたいものです。